日米欧製品ガラパゴス化時代
清家彰敏
1.中国が世界市場シェアの半数を超える製品は新幹線、鉄鋼、豚肉など多い。
2.中国製品がシェア半数を超えるとグローバルスタンダードを獲得できる。
3.中国以外の製品はグローバルスタンダードに合わせるか合わせないかの選択を迫られる。
4.グローバルスタンダードに合わせない製品はガラパゴスとなる。
5.高級製品を指向しても、それもガラパゴスの範疇に入る。
6.この段階で、日米欧の全ての製品はガラパゴスになる可能性がある。
7.原子炉はその可能性がある製品である。
8.今後、どのようなビジネスモデルが存在しうるか。
9.中国でスタンダードをとれば、事実上グローバルスタンダードになることが広く知られると、世界の企業の関心は中国での成功となる。
10.
中国政府は、世界のトップ企業を中国市場に参入させる。
11.
その際、中国企業との合弁、技術提供が条件となる。
12.
世界のトップ企業と中国企業の合弁企業は中国スタンダードを確立する。
13.
合弁会社が、中国スタンダードを確立した段階で、世界市場シェアの半分を中国市場が占めている。
14.
世界市場の半分を獲得された段階で、日米欧の企業の製品とビジネスモデルはガラパゴスに既に陥っている。
15.
日本の新幹線の多くの型は既にガラパゴスになっている。
中国の高速鉄道企業、世界シェアの7割占める、日欧を圧迫―独紙
レコードチャイナ 2016年8月9日 11時30分 (2016年8月12日 00時01分 更新)
8日、世界の高速鉄道事業の7割を中国が占め、シェア1ケタ台の日本やドイツのプレッシャーになっている。資料写真。(Record China)
2016年8月8日、独紙ディ・ヴェルトは、世界の高速鉄道事業の7割を中国が占め、シェア1ケタ台の日本やドイツのプレッシャーになっていると伝えた。高速鉄道の技術産業はここ数年、大規模な再編に踏み切ってきた。中国中車、中国南車、中国北車のいわゆる鉄道事業「三巨頭」が、世界の多くの高速鉄道の車体を製造している。日本の日立、川崎は9%、フランスのTGVが8%、かつての業界トップの独シーメンスも3%まで落ち込んだ。カナダやスペイン企業のシェアも落ち込むばかりだ。
中国企業が高速鉄道分野でここまで躍進を遂げるとは、数年前には分かっていなかった。07年以前の市場は完全に日本人とフランス人、ドイツ人もものだった。