2014年5月10日土曜日

センサ活用 ロボットソリューション ビユレットパッカード

センサ

現在、インターネット上でシング(機器・商品・ソフト)の考えの下では、シングは生きている(知能化、ロボット化)。センサ(五感)を持ったシングである。そのようななかで、五感を持った生きているシングを活用していく戦略が求められる。
ヒューレットパッカードは世界中にセンサを置き、心臓の鼓動を外部センサが検知して緊急時に医師に伝えたり、世界の橋にセンサをつけ、危険を察知し、修理したりしている。センサビジネスである。

このようなインターネット・オブ・シングスの考え方が顧客ソリューションと結びつくとき、ロボットソリューション(ロボット化したシングがツイートすることを前提に顧客のソリューションを設計する戦略)となり、この戦略がロボットソリューション戦略である。

2014年5月9日金曜日

ソフトも人工知能でロボット化する S2S:ソフトTOソフト 

家電のようなハードがロボット化すると同様に、インターネットの中の検索ソフト、通信ソフト、会計ソフトなどのソフト類もロボット化する。ロボット化は検索ロボットなどで先行している。ソフトとソフトがインターネットする(S2S)である。
M2MS2Sとロボット化によって経済はどのように変化していくのであろうか。このような問題意識を持って研究を進めている。

2014年5月8日木曜日

M2Mと人工知能 M100億台すでにMはインターネットの最大顧客になっている  

M2Mの考え方が人工知能と結びつくと、工場では部品と設備が、都市では家電、自動車などの製品がインターネットで交信して、自立判断し、ロボット化する。都市では、例えば、自動車で運転中に、運転者の運転パターンで体調を調べ、自動車がインターネットし家電に伝へ、家に着いたときは、家電が体調に合った暖かいお粥を作って待っている。これが近未来の都市生活のイメージである。現在でも、飛行機のエンジンにはセンサと故障判断ソフトがついており、エンジンの部品を自動的に調べ、交換すべき部品を空港、パーツセンターへ連絡、着陸したときは交換部品が既に手配され届いている。
米シスコシステムズによるとインターネットにつながるモノ(シング、M:機械・機器)は2013年で100億台と推定されている。既に人類の数70億人を上回ってインターネットの最大顧客である。Mは現在はまだ人間がサポートして機能する。スマホはインターネットからデータを集めても最後は人間が判断して使っている。しかし、人間が介在する作業は人工知能化で徐々に減っている。やがてほとんど自立してインターネットで交信し合うMが登場する。2020年には500億台がインターネットに繋がると予測している。人類の7倍の数である。

GEはソフトバンクと2015MMサービスを外販し、サービス料を両社で折半する。
現在、電力会社が各家庭に普及させようとしているスマートメーターもMMである。

スマートメーターは「インターネットでのロボット化」を目標としている。

例えばある家庭が屋根で太陽発電をしている。

その家庭のスマートメーターは、発電して余った電気をインターネットで他のスマートメーターへ自動的に販売する。

購入希望の中でもっとも高い値段を付けたスマートメーターへ自動販売するのである。

各家庭、企業のスマートメーターは電気販売で所有者に利益を与えるべく、インターネットでやりとりを行う。

技術者の新課題 都市に無数の見守りセンサで日本が先行? 工場のM2Mはドイツの工場が先行

100ドルで個人の全ゲノムが読め、無数の見守りセンサ

ゲノム解析に関しては、US$100以下で個人の全ゲノムを読めるシーケンサーが登場し、コンビニでゲノムが読み取れる時代が近づいている。そのゲノムに合わせて個別医療が行われる。個別医療だけでなく、都市生活全般=個別見守りがゲノムに合わせて行われる。先天的なゲノムのガイドラインで、センサのついた見守り製品と見守りソフトによって日常生活の見守りが行われる。そのうちゲノム解析シーケンサーと見守りセンサが、家電にも取り付けることができるようになるであろう。ゲノム解析と見守りセンサの登場によって、世界の都市生活はどう変わって、都市ビジネスはどのように変わるのか。次に見守り製品・見守りソフトとインターネット、ロボット経済について論じる。
インターネット・オブ・シングスとロボット経済
見守りセンサを持った見守り製品間の相互交信(モノ相互交信)
工場と都市において、インターネット・オブ・シングス(製品同士がインターネットする:M2M)という考え方がグーグルによって提唱されている。これはインターネットを利用して機械同士が交信するというアイデアである。工場の管理、都市の見守りをする製品、部品が交信する。
2Mの工場造りではドイツが先行した。工場で部品と設備・ロボットが交信して製品を作っていく。ドイツの「考える工場」である[1]。工場の外でも、住宅で家電が、都市で自動車、スマホがインターネットで交信する。住宅の中の家電はセンサからデータを取って、そのデータをインターネットで交信して人を見守る。都市の中のスマホ、自動車はどのように個人個人を見守るか。それが、センサ開発、M2M、S2S企画・設計をする技術者への課題である。



[1]ドイツ発考える工場シーメンス・ダイムラーなど連合」日本経済新聞http://www.nikkei.com/article/DGXNZO69859730U4A410C1FFB000/


2014年5月6日火曜日

都市ビジネスは究極の個別市場への対応

都市ビジネスは究極の個別市場への対応

現在都市は一人住まいが増加し、「おひとり様家電」が急成長している。「一人市場」である。20世紀は「家族市場」、21世紀は一人市場である。私は、21世紀は、究極の個別市場へ向かう世紀になると考えている。個別市場は、ゲノム(先天的に決まっているビッグデータ)、生涯環境(後天的に変化するビッグデータ)、比較(ビッグデータで個人が市場内の立ち位置を確認する)という3つに影響される。
この3つは70億人のゲノム×70億人の生涯環境(センサからの毎日の時系列データ)×70億人の比較(影響される人々のデータ)の三次元マトリックスの空前の巨大なビッグデータとなり、保存するだけでも信じられない規模のデータセンターを世界中に設置しなければならない。
ところで、インターネットに投稿されるユーチューブの画像データはビッグデータである。グーグルは世界中から毎分毎秒投稿されるユーチューブのビッグデータでデータセンターがパンクしかねない。パンクしないために必死で次々データセンターを設置する。グーグルはユーチューブに奉仕する奴隷会社という話まである。そのくらいビッグデータとはやっかいで負担な存在でもある。
ゲノムは個人に対して、医療内容、食事メニューなどの衣食住を拘束、制約をするだけでなく、知的興味、恋愛、結婚、人間関係、都市環境にまで影響を与える。個人の全ゲノムデータは巨大でビッグデータである。個人のゲノムをマップ(地図)として癌の予防、生活習慣病の個別治療、個人に合わせた薬の投与、個別食生活の管理などが行われる。
個人個人の生涯環境を守るために住宅、都市の中にはセンサ、見守りシステムが登場する。高齢者の日常行動をセンサで観察し、高齢者の個別見守りを行う。高齢者以外の都市住民もこの恩恵に預かる。都市住民の生涯環境を見守るセンサから膨大な時系列データが生まれる。
都市ビジネスの時代、ゲノム解析が作る個別市場に対応できない企業はつぶれてしまう。そこで、まずゲノムによる個別化医療=個別市場から考えよう。

2014年5月5日月曜日

先端産業、研究所もモジュール化、加速化?

先端産業、研究所もモジュール化、加速化?

現在では、中国は先端産業(研究所)もモジュール化しつつある。これは、私の東京大学医科学研究所の客員研究員としてのテーマでもある。
実は中国はゲノムシークエンスの分野では世界でトップクラスの国の1つであり、日本をはるかにしのいでいる(東京大学医科学研究所宮野悟教授)。とくにゲノム解析企業である「華大基因(BGI)」は近年急激に成長している。華大基因は、1999年創業である。世界中からゲノム解析の下請けを行い、世界のゲノム解析の2/3を占めるガリバー寡占的存在である[1]
彼らが中国のゲノムシークエンスやスーパーコンピュータ開発の誘因となっている[2]。華大基因の研究者は1,000名近い。テクニシャンなどを合わせると5,000名近くになる。欧米や日本のゲノム解析の研究所には100名以下の研究者しかいない。BGIはひと桁違う研究体制で、世界のゲノム解析需要を独占的に取り込み、市場の2/3を獲得するに至ったのである。これは、先端産業をモジュール化するという中国産業の新しい動向の先行指標であると思われる。ゲノム解析がモジュール化するとゲノム関連ビジネスは加速する。
加速すると規模の経済が達成しやすくなる。2倍に加速すると規模の経済は2倍に効いてくる。これは製造業も、先端産業も、都市ビジネスも同様である。牛肉生産には2~3年かかるが、豚肉は6か月、鶏肉は3か月である。もし牛肉生産が3か月でできるようになったら、牛肉のビジネスモデルは鶏肉のビジネスモデルに近くなる。原子力発電所は建設費約6千億円である。30年間で建設すると年間売り上げは200億円のビジネスモデルである。ところが、これを中国などが考えているように例えば3年で建設すると年間売り上げは2000億円のビッグビジネスとなる。当然ビジネスモデルは大きく変わる[3]
新幹線を日本中に敷くのに50年以上もかかる日本と10年で全国に敷こうとする中国では、新幹線ビジネスのビジネスモデルは異なる。実は日本人は、中国、東南アジアで同業者が同じビジネスモデルで仕事をしていると思い込んでいるが、これは間違いである。数倍以上加速されたビジネスをやっている東南アジアの同業者はまったく日本と異なるビジネスモデルで行っている可能性がある。
都市インフラは、息の長い長期投資ビジネスと、日本人は思い込んでいる。実は新興国では加速化で短期投資ビジネスとなっている。
話を戻して、近未来の都市ビジネスについて考える。ゲノム解析データのようなビッグデータの登場によって都市ビジネスはどのように変わるのであろうか。




[1] 下請けで規模の経済を発揮する。このビジネスモデルは台湾の鴻海などからの学習があったと考えられる。
[2] 欧米のスーパーコンピュータは軍事利用が中心である。民生用で採算をとるのは難しい。BGIは今後急成長するゲノム解析分野でガリバー寡占である。BGIへスーパーコンピュータを販売することで中国のスーパーコンピュータ開発は採算が取れる可能性がある。中国以外の国家がスーパーコンピュータで採算を取るのは困難である。
[3] 人材育成も大きく変わる。30年で原子力発電所を建設すると技術者は生涯に1回か2回しか、原子力発電所のビジネスモデルを体験できない。3年で建設すると生涯に15回経験できて、人材は大きく成長する。人材育成も加速する。

2014年4月28日月曜日

グローバル企業の中国での工場生産が既存産業をモジュール化、加速化


都市ビジネスの動向について見ていきたい。新興国の経済成長は、通常家電ブームから自動車ブームに進んでいく。そして、投資は、工業団地からインフラ建設、都市ビジネスへと進んでいく。

現在、日本と中国にとって、東南アジアは海外都市インフラ建設の最前線のひとつであり、世界に広がる橋頭保でもある。東南アジアは①工業団地・家電ブームと②自動車ブーム・インフラ建設がオーバーラップして進展している。このようなオーバーラップがなぜ生じているのか。

中国において製造業のモジュール化が急速に進んだ結果、製造業は東南アジア他へ容易に工場を移転できるようになった。モジュール化はビジネスモデルを標準化、専門化、単純化させ、規模の経済を達成しやすくする。また企業は、工場移転の際の金利負担が軽減する。ビジネスモデルの単純化は産業におけるリードタイムを短縮させる。各産業が加速する。産業が加速した結果、時代は加速する。モジュール化は、ビジネスモデルを単純化、短縮し、時代の変遷を加速させる。


加速化するとビジネスモデルは単純になる。単純になるとさらに加速化する。モジュール化と加速化のシナジー、スパイラルである。そのスパイラルは段階的時代の変化を同時並行的変化に変える。日本では段階的に起こったことが、韓国では同時並行的変化が増え、時代がオーバーラップし、中国ではさらに同時並行的になり、東南アジアでは大きく時代をオーバーラップさせる。

この同時並行的変化の結果、圧縮成長、時代の加速化が起こる。韓国は日本の3倍、中国は6倍(新華社報道「世界の40年は中国の7年」)、東南アジアは10数倍ともいわれる。ドッグイヤーである。