2015年3月19日木曜日

中国中外管理誌ーー>清家

日本産業動向 ????


上場企業の3割が増配、自動車に加え電機も好調になった。
円安で、輸出は自動車、電子部品、科学光学機器、鉄鋼が増えている。
日本の電機産業は東芝、日立をはじめ医療機器でGE、シーメンスと競争している。また医療機器のテルモは米国市場を狙って医療機器開発拠点進出。
日産自動車は中国が強いが米国での販売好調で純利益を上方修正する。
内閣府のアンケートでは景気好転となってきた。
国内では設備投資が増えてきて工作機械のアマダ社は利益が2倍になった。
オリンピックに向けての不動産景気で、ゼネコン大手3社最高益、不動産大手3社が増益
政府は、不正競争防止法を改正し、技術の海外流出を防ぐために罰金最大10億円を科す。
石油安が大きな効果をもたらし旭化成は最高決算となった。電機産業は素材コストが低下する。
ドイツ首相訪日は日独の技術競争・連携を高めるかも?
効率が良くなり製造業が活性化
東南アジアで丸紅は下水道、双日はレンタル工場など総合商社が日本企業の先頭に立って東南アジア進出を牽引している。
資源ビジネスはIT化、ロボット化が急進展、これは電機業界と部品開発・供給などで連携しており、電機業界の新ビジネスとなっている。コマツ、日立といった建機だけでなく、JX日鉱日石金属といった鉱山会社もIT化を進めている。コマツは建機ロボット化で世界トップであるが、無人建機ロボットを開発中である。
2014年企業のドルでの海外収益が円に換えられ、4兆円国内に還流された。これは史上最高である。
東日本大震災で電力独占が見直され、東京電力などが自由化によって、電機企業に送配電協力などの技術開発、関連部品供給などから風力発電事業まで、電機業界の市場は広がっている。東京電力は住宅、電機、通信会社と連携して新ビジネスを企画する。ユーラスエナジーは風力発電能力を2020年代前半までに2倍にする。

 1、一些中国媒体近来在唱衰日本家电企业,主要是基于松下、索尼、夏普等知名家电企业,在家电行业的巨亏。这真的说明日本家电企业开始走下坡路?还是说日本家电企业放弃微利的家电,转而向环保产品转型?

  これは過去の話で、シャープ以外は復活、日立、東芝は最高決算へ、ソニーも黒字、株価も上昇。 日本企業の世界ブランドランキング(米国調査)はトヨタ、ホンダ、キヤノン、ソニー、ニッサン、パナソニック、ユニクロ、ニンテンドー、レクサス、東芝の順で、電機産業が4社入っている。
 半導体製造装置大手7社は日立ハイテク、東京エレクトロンなど最終損益が全社改善した。 スマホ普及の恩恵である。 半導体のジャパンディスプレイは2014年10月~12月純利益2.8倍になった。アップル、小米のスマホ需要好調。電機は独自の技術を持つスマホ電子部品で世界を牽引する村田製作所はリーマンショック以前を越える好業績を示している。
 電機産業では世界トップクラスの中堅企業も多い。空気圧を制御するSMC社は世界シェアの3割を握る。また国内トップで世界には進出を始めた中小企業も多い。大武ルート工業は従業員43人であるが自動螺子供給機で手作業の3倍も効率が高く国内シェア5割を越え、海外販売を加速している。中国へは2015年3月本格進出する。
 日本企業は世界の企業と異なり、異業種企業間がネットワーク、長期親密取引、下請け、技術共同開発などで非常に強く連結している。例えば、自動車産業が最高決算を出している現在自動車と繋がる電機産業は売上が急上昇している。 このような異業種企業間ネットワークがあるため、日本企業は特定業種だけが利益を上げ、他が倒産といった悲劇が起こらない。トヨタ、日立が100年繁栄する理由ともなっている。総合商社の伊藤忠は資源・エネルギー価格が急落したが、非資源分野機械・自動車販売・発電事業などに注力し純利益を増やした。

2、五年前,在中国,你曾做节目时说, 企业是把增加利润来作为管理标准,还是以员工的成长作为管理标准,是不同的。作为一个学者,你观察了很多日本企业家和中国企业家,你认为日本企业和中国企业相比,哪一个国家的企业更关注员工的成长作为管理标准?日本企业对待员工的成长会超过中国企业吗?

  日本の優良企業の多くは従業員の成長を最大の成果と考えている。日本に長寿企業が多い理由のひとつである。 日米によるTPPによる市場での技術標準統一だけでなく、先進国連合による技術統一が進み、その牽引役の中心は差先端技術を持つ電機産業である。例えば、自動車の安全基準を日欧で2016年春に統一するが、自動車の電子化は日本の電機産業の部品共同開発で実現される。ソニーは自動運転技術を研究、自動車、建機・農機・ロボット産業へ部品を供給する。

3、就家电业而言,你认为中国家电能取代日本家电业站在世界舞台中心吗?有一种说法认为,不能以财务报表来衡量一个企业的创新能力,尽管日本家电在亏损,但他们的创新能力可能又比中国企业早十年。比如日本家电企业虽然家电产品亏损,但他们在环保技术上又超过中国企业。也就是说,日本企业的创新能力不能完全以财务指标来衡量,而是日本企业更有远见,你如何评价这一观点?

 中国家電企業は世界を制覇できると思う。これは間違いない。
 日本の電機産業の技術力は中国より20年以上先行し、また下記の「弱電・強電・情報通信」の融合技術では30年先行している。環境技術での優位はその一つに過ぎない。家電は日本では弱電産業と呼ぶ。日本の電機産業は社会インフラ産業に強い。超大型発電システムから原子力までである。これらは強電産業と呼ばれる。これが日本の電機産業回復のリーダーとなっている日立、東芝などの中核能力となっている。日本の電機産業は弱電、強電、情報通信の3事業を総合する総合電機と呼ばれる。この強みは家電がダメな時は強電で儲けるという安定経営にある。また3事業の技術が相互応用されて世界をリードする融合技術が生まれやすい。

4、对中国家电企业而言,你认为哪一家在国际舞台上最具竞争力,海尔、海信、格力还是美的?海尔目前在做中国的创客,也就是成为创业孵化器,你觉得这种方式对海尔有利吗?现在中国家电企业也在转型,但他们都基于现有的产品,比如开拓智能家居,甚至和互联网企业紧密融合,你认为这是未来的出路吗?如果让你给中国家电企业一些建议,你认为中国家电企业未来的创新路径应该是什么?

  ハイアールはジャック・ウェルチGEのように選択集中して米国のような企業になるか、それとも日本の総合電機のようになるか岐路にある。当面は東南アジア、南アジアなどへ工場を移転し、現地企業へ投資して、中国へ逆輸入する体制に移行すべきである。家電は情報化、人工知能化、ロボット化し、住宅自体もロボット化し、3種の住宅ロボット、自動車ロボット、スマホロボットが住民の生活健康福祉遊戯を支援する時代の電機産業は中心になる。日本でのアンケートでは ロボットは 活用すべき分野は医療介護、建設、農業、漁業の順で、 力仕事、家事をやって欲しいと答えている。
 電機産業はオリンピック向けに最先端技術を開発している。パナソニックはオリンピック向け開発の製品を展示公開。自動翻訳機、先端カメラ、ウェラブル機器など。 ソニーはテレビが11年ぶりの黒字になり、カメラは利益倍増、デバイス、ゲームの伸びに加え、特に固定費削減で強い体質に変わってきた。今後医療関連の多彩なウェアブル電子機器開発に注力。スマートBトレーナーはランニングの心拍数、走行コースなど記録、人工知能が専門のトレーナーなみのアドバイスを与える。重さは43グラムで耳につける。
 キヤノンは監視カメラ世界首位のスウェーデンのアクシス社を3300億円で買収し、インターネット時代に布石を打っている。中国のハイクビジョン、ダーファを追い抜いた。日立は米国のビッグデータ分析ペンタホ社を600億円で買収。 自動車は日本は世界トップであるが、その最先端技術、水素スタンド・燃料電池者なども中核技術は日立、東芝、パナソニックなどの電機産業が共同開発している。 NC装置世界シェア5割、世界の産業ロボットを牽引するファナックは1300億円で国内工場、研究所を新設する。
 日本の電機産業は最先端製品開発・市場投入・知財保護などを考え、先進国中心の体制を作ってきている。従来の市場中心のアジア・アメリカ・欧州・日本といった体制ではない。例えば、キヤノンは日米欧の3箇所にのみ本社をおく3極体制で、この3極が最先端製品を開発投入し、他の地域を牽引する。 先進国連携ビジネスが始まっている。人工知能でIBMとソフトバンクが提携

5、中国家电企业在产品设计方面,你认为和日本、欧洲产品相比,处于什么水平?你认为中国的家电产品设计能满足不同国家消费者的需求吗?

 製品の品質のバラつきのなさが日本家電である。日本家電以外は故障を治すことを前提にしているが、日本家電は故障しないことを前提にしている。発想が異なる。優先順位S(安全)Q(品質)D(納期)C(コスト)の順に設計と工場を管理すべき。中国はそうなっていない。コストと納期が先に出ることが多い。

6、当年日本家电风靡全球,日本家电业还能有当年的辉煌吗?在日本国内,消费者对中国的家电产品有怎样的评价?你认为中国家电产品在技术、售后服务、营销和设计四个环节,哪一个环节最需要改进?你认为要打动消费者,应该是用品牌还是品质?

 電機産業にとって、東南アジア6億人は中国市場の半分であるが中国と同様な新幹線、地下鉄から家電までのビジネスが期待できる。日本企業は国内で販売する製品を海外に売る傾向が強かった。政府の調査に80%が国内製品をそのまま海外で売ったと答えている。今後は東南アジア、南アジアを中心に現地向け自動車、家電を開発する傾向が強まっている。パナソニックはインド向け家電、トヨタは新興国向け自動車、スズキはインド向け。中国での失敗の反省。
 インドネシアの自動車の90%は日本車である。 インドネシア2.5億人市場での都市開発、不動産開発は家電から電車まで日本電機産業の大きなチャンスと思われている。中国での失敗経験も生かせる。家電については、インド12億人市場への期待が大きい。インドは原油安で2014年10月~12月GDP7.5%成長となった。 20年使える家電を作って初めて10年消費者に満足してもらえる。消費者は壊れた記憶は一生忘れない。円安でメイドインジャパンが30パーセント引きになっている。中国家電は努力して競争しなければ負ける。ベトナムで日本製バイクが低価格の中国製バイクに代わった時代があった。その後、安全・品質優先の日本制バイクにまた逆転された。このことをよく考えて欲しい。中国の消費者も豊かになればSQDCの順になる。

7、如果让你选购中国的家电产品,你会选择哪一个品牌?会选择他们的哪一款产品?是冰箱、彩电、洗衣机还是其他?你为什么会选择这个品牌?

 中国製品はスマホ以外は売れていない。家電製品は、家族の身近で「赤ちゃんが触れる」可能性がある。室内の家電への安全・品質要求は日本製品に対しても厳しい。中国製品はまだまだ研究が必要である。

8、如果让你给中国家电企业一些忠告,你认为中国家电在走国际化路径时,时应该注意什么?

  品質問題を社員に広く共有化させる。次に品質問題を関連部署、上流部門(設計・実験)と一緒に解決できる組織にすること。日本企業では「改善は上流に原因があることが80%」、一部門だけでは解決できない。

0 件のコメント:

コメントを投稿