2012年9月15日土曜日

日本は世界最高の技術市場、もっと世界へPRを


 日本の最先端技術はどの企業、どの国立研究所が持っているか。その技術を持つ企業、国立研究所とどのように連携するか。世界各国は欧州に行くと、フランス、ドイツ、オランダなどを競争させて最良の設備を購入できる。日本では同業種で多くの企業が競争しているので、世界はソニー、パナソニック、東芝を競争させて最良の技術を選択購入できる。

 日本の同業種多数企業の過当競争は日本のマイナスと語られる。しかし、世界からみると日本の最大の魅力である。またガラパゴス化は日本のマイナスと語られる。しかし、世界からみると日本の魅力である。企業数×ガラパゴス数は日本のマイナス指数、世界のプラス指数である。世界の多くの国家、企業、事業家は、日本に来れば、日本は狭い国で交通が発達しているので短時間で多くの技術選択肢を競争的に獲得できる。

 日本の不幸は世界の魅力。

2012年9月14日金曜日

2050年近未来ロボット経済学と情報生命政策を構想 熱田神宮 みんな失業 白雪姫

熱田神宮

 民主主義は決定が遅い だから戦争は民主主義国家から先手を打って仕掛けることは難しい。 日本の政治機構の非効率は民主主義が効率的に機能しているとも言えるのである。このような民主国家でリーダーが早い決定と行動を行うにはどのようにすればいいのか。
 織田信長は今川義元の侵攻に対して、評定の場で合意を取るのではなく、自ら熱田神宮へ駆け、付いてきたきた軍だけで田楽狭間で義元を討ち取った。織田信長が一番戦意が強いのは当然である。また早く付いてきたグループほど忠誠心が強く戦意が高い。したがって、今川軍へ襲いかかる時は織田軍の先頭ほど強兵が揃い、強力な先鋒となる。槍の切っ先のようになる。槍の切っ先に相当する先鋒は、忠誠心と戦意で自己組織化的に形成される。
 織田信長が熱田神宮へ駆けたやり方の長所は以上である。現在の民主国家でも変わらない成功の原理の一つである。世界の未来を創造する政策、プロジェクト企画の際、リーダーのキーワードは「熱田神宮」。駆けだそう。
 
ロボット経済

 ロボットは人間の知識が外部化したものである。産業・軍事ロボットのようなハードもあり、ボーカロイドのようなコンピュータ内のソフトもロボットである。近未来の経済はロボットと人間の複合経済である。しかし、人間の経済はそのとき無視できる。そのときの経済はどのような経済であろうか。
 ロボットはロボット間でナノ単位のコミュニケーション、ビジネスをインターネット内で行う。清家はこれを10年前エージェント間コミュニケーション(ビジネス)でAtoAまたはRtoRと呼んだ。近年これをグーグルは(盗んで?)Internet of Thingsとか、また巷ではMtoMとか語り始めた。ようやく時代が少し追いついてきた。
 R(ロボット)toR(ロボット)のコミュニケーション、ビジネスはナノ単位であるため、インターネット内でRtoRが主流になるとH(人間)toH(人間)の時間単位、日単位、月単位のコミュニケーション、ビジネスは経済的には無視できる。その典型がプログラム売買で、特に証券取引である。
 またRはいくらでも複製できるので、数兆のR(ロボット)がインターネット内に登場すると70億人は無視できる存在になる。
 さて、Rはどの程度、人間がコントロール可能な存在であろうか。問題はRの決定の速度と内容が人間から見てコントロール可能かどうかである。決定があまりに速すぎると人間は付いていけない。速さの点では、証券のプログラム取引は既にその取引速度の速さで、人間のコントロールの範囲を超えている。
 次にRの意思決定の内容を人間はコントロールできるだろうか。私が10年近く前ATR(国際電気通信株式会社)を訪問した時、ロボピ―というロボットは既に設計者にとってその決定が予測できないものになっていた。ロボピ―は見学者へ反応・応答する数少ないルールと学習能力を持っていた。ロボピ―が見学者の子供たちと遊ぶ。子供から学習して、すぐ予測不能になったとのことである。現在ロボピ―ははるかに進化している。そのように考えれば、近未来、数兆のRはすべてが学習を無限に繰り返し、人間には予測不能の決定をするようになる。

みんな失業

 ロボット経済の時代になれば、ハーバード大学の経済学の教授は全員首になる。ロボットと人間は異なる。またロボットの行動原理を支配する法学を構築できなければ欧州の有名大学の法学の教授も全員首になる。ロボットの経営学を構築できなければ世界中のMBAは廃校である。
 世界各国の財務省もロボットからどのように徴税するかを構想出来なければ、官僚全員失業である。
  
情報生命 白雪姫

 人間が情報を検索するグーグルは工学の原理に反する。情報は級数的に増加する。人間はリニアにしか増えない。増加率が低いものが高いものを検索するのは工学の原理に反する。情報を生命(ロボット)にして、情報から人間を検索するようにする。そうなれば、インターネットがどんなに巨大になろうと検索は容易である。情報生命のイメージは、森に白雪姫が入っていくと森の動物たちが寄ってくるである。グーグルのイメージは、森のなかを白雪姫が必死に動物たちを探しまわっているである。

2050年近未来ロボット経済シロアリの体とタコの脳

シロアリは体内に1割のバクテリアを飼っている

 将来、人間は体内に無数の微小バクテリア(サイズ)ロボットを飼う。シロアリは微小なバクテリアを体内に1割飼っている。だからシロアリは生きられる。人間もシロアリほどではないがバクテリアの支援を受けて生きているらしい。
 臓器を取りかえるのも、カテーテルでも手術は痛い。体内の弱ってる部分に応援の微小バクテリアロボットを血管をとおって大量に差し向ける。肝臓が弱っていれば、莫大な数のバクテリアロボットが肝臓を応援する。それなら手術は不要になるかもしれない。
  またこの体内の無数のバクテリアロボットはインターネット内で連携し、人間の体の各部を調整し合い生存を支援する。次々新型バクテリアロボットを開発し、体内に応援のバクテリアロボットを次々に送り込み、インターネット内で連携させれば人間は300年も生きるようになるかもしれない。痛い手術は無し。人間は体内の無数のバクテリアロボットと体外の無数のロボットとのRtoRの連携の中で人生を送る。
 ICを体に埋め込む、胃カメラの代わりにICチップを飲み込み、内臓をトレースする。既にIC=バクテリアロボット化の道はスタートしている。

 タコの脳

 タコの脳は頭部以外に8本の足に脳がある。脳が分散している。人間がコンピュータを発明して以来、人間の脳の外部化は始まっている。脳の外部化、外部化された情報のロボット化それが未来である。人間の体内に分散していくのがバクテリアロボット、体外に分散していくのが産業ロボットからボーカロイドなどのハードとソフトのロボットである。体内外のロボットはインターネット内でリアル脳と「タコの脳」分散活動を行う。それが未来人である。

2012年9月3日月曜日

仮想デジタル地球のアート・経済・政治・マネジメント

響創地球

インターネット上でのH2H(人間TO人間)は無限の連携を作り上げた。
ボーカロイド初音ミクは、一人の創造されたアートがインターネットで世界の多くの人の連携創造を起こし、地球上に響いて創造の連鎖を起こしている。
さながらオーケストラである。このような響き合う創造活動を「響創」と呼んでみよう。初音ミクは自己組織化的に響創した。
次は、オーケストラのように指揮者が登場するだろう。
世界のどこかの誰か一人のアート創造から始まる世界で響創するオーケストラ響創地球である。
H2Hは人間というリアルな存在によって形成された響創地球である。
情報は言語によるメールと会話でやりとりされ、時間単位、分単位のコミュニケーションである。
70億人がH2Hの巨大なヒューマンネットワークをインターネット上に形成した。

響創地球(リアル)+M2M(マシンTOマシン:Internet of Things)

M2Mは知能機械と知能機械のコミュニケーションである。
人間の周辺に平均100台の機械が在ると考えると、それが知能機械(インターネット上のロボット化)へと進化する。
知能機械の例は、知能自動車、知能家電から、知能電力管理(スマートメーター)などである。
知能機械は家庭、路上に数限りなく存在する。
MとMが人間と人間と同様にコミュニケーションする。
これが仮想デジタル地球である。
70億人×100台=7000億台
7000億台がM2Mの超巨大なヒューマンネットワークをインターネット上に形成する。
人間はこの中で生活する。それが未来である。

この中で、ボーカロイド初音ミクの響創はどうなるだろうか?
響創のスタートは人間の創造されたアートから始まる。
インターネットで世界の多くの人と無数の知能機械が連携創造を起こし、地球上に響いて創造の連鎖を起こす。
さながら人と知能機械のオーケストラである。このような響き合う「響創」はどのように自己組織化されるのであろうか。
また、オーケストラの指揮者はどのような人間なのであろうか。
世界のどこかの誰か一人のアート創造から始まるデジタル地球世界で響創するオーケストラ響創デジタル地球である。
H2H+M2Mは人間というリアルと知能機械という仮想生命的な存在によって形成された響創デジタル地球である。

響創デジタル地球の経済学

経済は交換である(単純化すると政治は分配である)。
交換とはコミュニケーションである。
コミュニケーションは交換と規定して経済学で取り扱える。
さて、人間Hと知能機械Mはコミュニケーション=交換を行う。
 HとH、HとM、MとMの交換が響創デジタル地球の経済である(政治はこの響創デジタル地球内の分配である)。
 MとMの交換はナノ単位の信号の交換であり、HとHの会話よりHとMのインターフェースよりはるかに速い。
MとMスピードは数千倍速い。
 Mの数はHの100倍である。
ゆえに、響創デジタル地球の経済ではHとH、HとMは無視できる。
99.9999%MとMの経済である。
 MとMの交換のみを考えればデジタル響創地球の経済学は成立できる。

マネジメント

始まりは一人のアートの創造から始まる。
初音ミクから始まる人と知能機械のオーケストラである。
響き合う「響創」ボーカロイド初音ミクは、一人の創造されたアートがインターネットで世界の多くの人と知能機械の連携創造を起こし、地球上に響いて創造の連鎖を起こす。
このマネジメントが事業であり、それがビジネスであるとき企業活動となる。

このとき企業活動はさながら「オーケストラ」でなければならない。
このような響き合う創造活動「響創」オーケストラの指揮者が、22世紀政治家、22世紀行政官、22世紀サラリーマンである。
22世紀アーティストは
世界のどこかの誰か一人の22世紀アーティストのアート創造から始まる響創。
一人から始まるデジタル地球世界で響創するオーケストラ響創デジタル地球、その中の政治家、行政官、サラリーマンはどのように育成すればよいのであろうか。

用語M2MをR2R(ロボットTOロボット)と10年後には書き変えたい。

仮想デジタル地球のアート・経済・政治・マネジメントについて、

スマートジャパン研究者、アーティスト、ロボット、人工知能、経営学の研究者で国際シンポジウムを開きたい。