1.未来予想図
世界は激動期を迎えている。世界のほとんどの人は家が無い。家なき子である。彼らは米国型の家が欲しい。今彼らが住んでいる家と町は、家でもなければ、町でもない。彼らは米国型の住宅、都市に住みたいのだ。
新興国、途上国の人は米国のようなガレージ付の住宅で暮らし、新幹線、飛行機に乗り、スマホを持ちスマートビルで仕事をしたいと願っている。その潮流に乗れない企業は歴史に置いて行かれる。中国だけでも100万都市が245もある。日本国内のビル需要の数十倍のマーケットが世界に開く。世界中に10億を超える米国型住宅が建設され、数十億のドア、数百億の窓が必要になる。その窓から見える近未来に、世界のアルミニウム企業の社長は、自社の未来予想図を描く時代である。
残念ながら、その世界に造られる都市をデザインするのは欧米人である。インフラを提供するのは欧米企業とそれを追随する中国、韓国である。日本の建設土木業などは海外インフラ投資では大きく遅れた。スピードと建設費で勝る中国、韓国の合計より一桁小さい。もはや日本の建設土木の海外展開を追い越して、都市建設の建材、部材産業は海外に殺到しないとチャンスを逸する。
2.新幹線の価格3分の1?
新幹線の建設費用は、中国製は日本の3分の1と言われる。これが事実ならば恐ろしい数字である。中国製の新幹線にすれば投資額あたりの運賃収入は3倍になる計算である。その上、建設期間は数倍短く、収益を早く期待できる。日本の新幹線の未来は暗い。遅れをとりかねない日本の新幹線企業を追い越して、新幹線関連企業、アルミニウム企業は海外を目指せる。各国の新幹線企業へ営業をかけ、世界シェアを先行獲得、世界の過半の市場を制覇すべきである。
さて、世界のビル、マンション、住宅に家電を提供するのは世界市場の過半を制す中国企業である。その中国企業も中国から脱出しないと生きていけない。中国に世界から集まっていた工場は中国の人件費の高騰とともに東南アジア、南アジアへ向かう。そこから世界へ家電を輸出する。
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