2024年12月31日火曜日

世界の中の中国2024と日本企業

 世界の中の中国2024と日本企業


清家彰敏


世界はロシアの軍事侵攻以降、相次ぐ動乱の時代に向かっている。

米中ロ大冷戦、動乱の中で、グローバルサウスへ中国企業の進出は進み、世界のサプライチェーン争奪が起こっている。

中国の国内生産は空洞化を始め、中国の経営者はグローバルサウスに展開している。

中国はグローバルサウスに中国型AIデジタル都市サプライチェーンを建設している。

その都市は、中国の部品輸出を受けての生産に適しており、そこから日米欧に輸出。


1.中国の現状と今後 旅行と貯金と教育が大好き


2022年、陸銘「中国の都市化が直面する問題と当面の改革」https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcems/6/1/6_3/_pdf/-char/ja

「第7回人口センサス」中国の都市化率は64パーセント。

都市部の常住人口のうち、約3分の1は住んでいる都市の戸籍を持っていない。

いくつかの大都市では、外来人口の半数以上はその都市の戸籍を持たないまま5年以上在住、20パーセントは在住期間が10年以上。


都市の外来人口消費は16%から20%低い

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcems/6/1/6_3/_pdf/-char/ja

外来人口の消費額は地元の都市戸籍を持つ人口より平均で16%から20%低い。

過去10数年の間に、中国における都市部の平均人口密度は約半分に低下した。

低密度の都市建設はサービス業の発展にとって非常に不利。

人口流出地域での市街地から遠い大規模ニュータウン建設、平均面積は100㎢超え、計画人口40万人以上、旧市街までの距離は25㎞以上で離れ過ぎ。


中国の都市の整理

都市化率は10年ごとに10%上がっていて64%。

都市住民の3人にひとりは戸籍がない出稼ぎのなどの人

ある大都市では、出稼ぎなどの戸籍のない人の半数が5年以上住んでいる。20%の人は10年以上住んでいる。

出稼ぎなどのその都市の戸籍のない人の消費は低い。

計画人口40万人以上の低密度・交通不便のニュータウンが建設されている。


2023年1月16日人民中国

http://www.peoplechina.com.cn/zlk/40/202301/t20230116_800318658.html

大学進学率57.8%(2012年約30%)

高等教育機関在学数4430万人


中国の現状

7割の人の、月収は約4万円以下

消費者物価が上がらず、卸売り物価が下がる。

都市化率は64%。10年ごとに10%上がる。

都市の3人に一人は出稼ぎなどの外来人口

若者失業率は15%。

大学進学率は6割、過去10年で2倍に。

不動産はまだ低調 前年比1~3月 開発投資9.5%減 新築販売面積19.4%減


買い替え需要の活性化

ハイテク製造業への国家投資の急増

2024年春節の旅行昨年の34%増加で、飲食娯楽は盛況


2.中国型AIデジタル都市

自動運転やAI、ブロックチェーンといった最新技術の街。

公害や空気汚染などの環境問題にも対処する「グリーン発展」。

低炭素、情報化・スマート化が進んだ「社会主義現代化都市」。

中国では金持ちになりたいなら道を造れ、とも言われる。

新幹線・高速道路が中国のAIデジタル都市を連結

グローバルサウスも、中国と陸と海の道で繋ぐと人々が豊かになる。

中国型AIデジタル都市をグローバルサウスにも建設。

中国の人工衛星、原子炉、自動車、家電、スマホ、新幹線、高速道路がグローバルサウスで売れる。


AIデジタル都市の情報管理と低軌道衛星

スペースX社のStarlinkは低軌道衛星による高速・低遅延インターネット接続サービス提供。2024年1月5250機以上の衛星を運用。当面の目標として1万2000基の衛星。https://uchubiz.com/article/new36871/

軌道上の衛星は現在の9000基から2030年には6万基へと急増する。 https://forbesjapan.com/articles/detail/61605

人工衛星の寿命は数年。

 https://www.zakzak.co.jp/article/20230526-YPMDBH4JGRMZ7DHQ4O3KS7CDHM/

中国政府宇宙白書、今後10年間で1万2000基以上の人工衛星を打ち上げ。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM072760X00C23A8000000/)

中国の宇宙と航空産業はフランスと連携


世界における中国の影響2024年

モノと情報の世界の半分は中国。

鉄鋼生産の53.9%https://japanese.cri.cn/2023/10/16/ARTIxdvaIPA5SbGsiBofsu3k231016.shtml

2018年携帯電話生産は世界9割、コンピュータは9割、テレビは7割以上。https://spc.jst.go.jp/news/190402/topic_3_03.html

野菜の48.9%、豚肉の43.6%、水産物の35.9%を消費する。https://honkawa2.sakura.ne.jp/0300.html

2022年世界のEC市場シェアは50.4%https://ecact.jp/china_ec/


まとめ

中国型AIデジタル都市は情報管理に人工衛星(フランスと連携)、安定電源に原子炉(フランスと連携)、将来は水素エネルギー(ドイツと連携?)欧州は中国と近しい?

中国型AIデジタル都市をグローバルサウスでも建設していくと、

中国の人工衛星、原子炉、自動車、家電、スマホ、新幹線、高速道路が、AIデジタル都市と共にグローバルサウスで売れる。

モノと情報の世界の半分は中国。

世界の社長が売りたい、買いたい、作りたい、その半分は中国と連携しないとだめ?

欧州の大統領、首相の中国訪問へ。


3.中国の都市部の若者

新しい都市部の若者の登場

 祖父母は中国の急成長でビジネスで活躍 

 父母はビジネスで成功した。          

 モノや金より、芸術に関心を持つ都市部の若者たち

中国は美術大学が少ない。日本の美術大学への留学希望が急増

中国国民は2018年ごろまでは、中国でのビジネスに魅力を感じて、海外から戻ってくる中国留学生も多かった。

2024年現在、経済的に成長している海外で活躍したいという都市部の若者が増えてきている。


中国国内の成長が減るとアグレッシブな若者は国外が魅力的、

中国にとっても国内の経済安定に繋がるか。

中国が、1990年代以降の日本のように海外拡大すると、日本の2022年の対外純資産が418兆円(財務省発表)なので、経済規模の大きい中国は1000兆円以上の対外純資産を持つ可能性もある?


4.日本企業の挑戦 

中国型AIデジタル都市を建設している国家へ参加

欧米へ輸出するグローバルサウス企業への参加

海外からドルを日本に持ち帰ると1.5倍。

海外投資受入れ

 東京、北海道、九州への海外からの投資が急増 

(シンガポールから日本企業を16億円で買いたい、との話が清家まで来ています。)


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