2012年7月3日火曜日

アジアの欧州化と中国・日本の未来

1.中国の財政出動と赤字財政になる危機

 1)中国は輸出と財政出動で10%成長を続けてきた。

 2)中国の輸出は欧州を第1位、米国を第2としてきた。

 3)欧州の経済危機と中国の人件費の上昇は中国の輸出力を低下させる。

 4)中国は、輸出力低下に係らず成長を続けるために財政出動へ依存する度合いが大きくなる。

 5)2012年現在は税収が財政規模より大きく財政出動の余地は大きい

 6)が、輸出力が回復しないと財政は悪化する。将来財政赤字に転換する可能性がある。

2.中国は輸入国になる?

 1)中国経済財政出動を主とした内需主導経済になり、人件費がさらに上昇する。

 2)中国で生産するより、人件費が低廉な発展途上国で生産し輸入するビジネスが優位になる。

 3)中国企業や中国の外資企業が発展途上国へ進出、中国へ輸入するビジネス

 4)輸入ビジネスが増加すると大きな人口のため中国は巨大な輸入国に変わっていく。

 5)貿易赤字が続くと巨額の外貨準備が減少し、危機的状態になる可能性がある。

 6)さらには中国は債務国家になる危険さえある。


3.巨大な輸入国中国へ輸出するためにFTAは拡大する。

 1)中国への輸出はサプライチェーンによって支えられる。

 2)サプライチェーンが国家をまたぐとコスト高、煩雑な貿易事務が生まれる。

 3)サプライチェーンを低廉に機能させるために、FTAが拡大することが有効である。

 4)世界的規模のFTA化は中国の輸入国化と対になって進行する。

 5)FTA化は事実上のアジア経済統合である。

 6)結果としてこれはアジアの欧州経済化を意味する。

4.アジアの経済統合が実質的に進むと

 1)アジアの財政的に弱い国家は、欧州におけるギリシアのような戦略を行うことにより、短期的な利益を期待できる。

 2)アジアの実質的な経済統合が進み、欧州におけるギリシア、スペインのような戦略を行い危機に陥る国家がアジアで増加する。

 3)経済統合した欧州では2012年現在ドイツが一人勝ち状態である。

 4)将来、例えば15年後とかにアジアの実質的な経済統合が実現しているとする。

 5)そのとき15年後は、日本が、現在の欧州におけるドイツのような一人勝ち状態になる可能性がある。

 未来15年後を予測すると


1.アジアのユーロ化

2.中国が赤字財政、貿易収支赤字国家になる可能性がある(これは現在の米国のような状態?)

3.日本のドイツ化

4.15年後に備えた日本の人材教育は?

19世紀「英国紳士の未来バージョン」教育化といったアイデアもあるね。

歴史を勉強しよう


どう思いますか?


その時代、15年後のの東南アジア経済は3分割されることも考えられる。

さて、さらに10年後、現在から25年後は

太平洋管理国家「日本」の登場である。

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