1.日本の海外展開の未来
製造業で海外進出する可能性が高いところはほとんど進出してしまっている?
これから進出する予定の小売流通業は国内空洞化と関係がない。セブン&アイが海外に出ても空洞化するどころか、国内の経営企画部門、商品開発部門、海外指導部門、物流部門が拡大し雇用を増やす。
海外進出は製造業ではトレードオフであるが、小売流通業ではウインウインである。
日本企業は欧米企業と異なり、マニュアル化、モジュール化が”幸い”進んでいない。現場の暗黙知が多く、また現場は日々改善を行い進化する。海外法人は常に国内から連続的、継続的に指導を受け続けることが多い。手離れが悪い。納豆のように粘り糸を引く国内から海外に広がる系列型サプライチェーンを形成する。
したがって、日本企業の海外進出は、本国人材による長期の現地指導が続く場合が多い。日本企業は欧米企業と異なって国内空洞化を起こしづらい企業体質を持っている。
2.製造業の小売流通業化 製造小売業モデル
製造業も顧客満足追求、ブランド化、サービス化によって、流通小売業化しつつある。したがって、海外進出はトレードオフではなく、ウインウインの傾向が強くなってくる。ユニクロもセブンイレブンも製造業の東レ、資生堂などとの強い関係なしには成立できない。東レ、資生堂は当然小売流通業化していくことになる。これがユニクロなどのいう製造小売業のモデルである。
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