2019年3月29日金曜日

ロボット消費経済


ロボット消費経済
                           清家彰敏

未来成功する国家はどこだろうか?その研究開発助成先は?

1.ロボット・人工知能が消費をする(注1)。
2.自動株売買ロボット(カブロボ)の消費について考えてみよう。
3.銘柄分析ロボットから、情報をカブロボは購入するとしよう。
4.これはカブロボが銘柄分析ロボットから情報を買うという消費行動である。
5.当然、ここで支払いが生じる。
6.この支払は、カブロボが支払う。
7.しかし、カブロボはお金が無い。
8.だれが払うのだろうか?
9.支払者としては、3人考えられる。
10.      カブロボの開発者(親)、カブロボの所有者、カブロボの受益者である。
11.      カブロボの開発者はカブロボの所有者に対価を払って売却している場合が多い。
12.      したがって、所有者が支払いをする。所有者はカブロボの受益者からお金をもらう。
13.      カブロボは稼いだお金を所有者に受け渡し、所有者はその中から銘柄分析ロボットに支払う(消費)。
14.      このとき、消費者はカブロボの所有者である。
15.      この消費において、消費決定者と消費者は同じであるかどうか?
16.      銘柄分析ロボットから情報購入すれば、カブロボはより多くの収益を上げうる。
17.      情報購入を最初に決定したのは、カブロボの所有者であるとすると
18.      最初の消費は、消費決定者、消費者が同じである。カブロボ所有者。
19.      カブロボと所有者の関係について考えてみよう。
20.      カブロボはプログラム株取引を行う。
21.      日本の株式市場は1000分の1秒単位で注文を処理できる(HFT)。
22.      人間が1秒に1回注文を処理できるとします。
23.      もし1000分の1秒に1回カブロボが注文するとすると
24.      1秒につき、999回はカブロボが、1回だけ人間が注文する?消費する。
25.      1秒につき、999回はカブロボが銘柄分析ロボットを利用する。消費する。
26.      1秒につき、人間は1回銘柄分析ロボットを利用する。消費は1回だけである。
27.      毎秒、999回の消費は、決定者はカブロボ、支払い=消費者は人間。
28.      毎秒、1回の消費のみ決定者は人間、支払い=消費者は人間。
29.      このとき、人間が消費者であることは、経済的に合理的であろうか?
30.      ノーベル財団の資産を運用して、永久にノーベル賞を継続するならば、銘柄分析ロボットへの消費者は人間より、カブロボであるべきかもしれない。
31.      ノーベル財団は人間で構成されているが、将来はカブロボ化し、銘柄分析ロボットに対して自分で消費する。
32.      カブロボノーベル財団は「銘柄分析ロボットに対して消費者」である。
33.      カブロボ=自動株式売買ロボットは消費する。
34.      世界中の財団はカブロボ化して人間に代わって消費するようになる。
35.      ビル&メリンダ・ゲイツ財団もビル・ゲイツが亡くなれば、ゲイツの知識をAI化したカブロボ化する。
36.      ロックフェラー財団、アメリカ国立科学財団もカブロボ化(消費ロボット化)する。
37.      他に消費ロボット化するものは?
  あなたの周りの全てのものである。
  家電も、
  自動車も、
  マンションも、
  住宅も自分で勝手に(笑)、

  しかししっかりものの消費をするようになる。
  
  消費ロボットビジネスの時代である。

38.成功する国家はどこだろうか?
39.経済は生産と消費で語れる。
40.生産ロボット研究開発へ助成する国家だろうか?
41.消費ロボット研究開発へ助成する国家だろうか?
end(^^)

おまけ(^^)ちょっと難しい《笑》

1.その未来、

  消費ロボット化をビジネスととらえ、ロボット消費ビジネスで世界の大富豪になるひとは、だれだろうか?

2.ロボット消費ビジネスを行うベンチャー経営者だろうか?
3.それともロボット消費ビジネスを行うベンチャー経営者を支援するロボット消費プラットフォーマだろうか?
4.21世紀ロボット消費ビジネスを行うベンチャー経営者は20世紀の石油採掘業者?
5.21世紀ロボット消費プラットフォーマは20世紀のロックフェラー?(笑)
6.ロボット消費プラットフォーマは、まったく新しいコンシューマたちの中から登場するだろう。

7.21世紀に入って世界の消費の中心は東アジアへ急速に移動し始めた。同時に消費のプラットフォーム(<=消費セット)も欧米型から東アジア型に変化し始めた(注2)。
8.21世紀中国経済の成長により、2019年現在世界市場の過半を中国が占める(注3)。
9.アマゾン、グーグル・・・のプラットフォーマのモデルは中国市場への参入を窺うためとロボット消費化との2つで変化を余儀なくされつつある。
9.その中国のプラットフォーマ、アリババ、テンセント・・・も覇権国家米国の挑戦により、プラットフォームの変化を余儀なくされると思われる。
10.消費ロボットプラットフォーマは中国市場、ロボット消費化、米国の挑戦の3つの渦の中で企画される。
10.さてさて、新しい富裕層はだれだろうか?(^^)

注1)ロボット化する経済について仮想労働・ロボット政策について2004年論じた。
清家彰敏・馬淑萍・張一弛「世界経済を拓く中国と日本 産官学連携での新しい世界創造」『ファイナンス』財務省、Vol.39.No.10(2004年)
注2)清家彰敏・馬淑萍・張一弛「世界経済を拓く中国と日本 東アジア消費経済化とコンシューマ経営」『ファイナンス』財務省、Vol.38.No.11(2003年)
注3)清家彰敏ブログ「日米欧市場ガラパゴス化時代 中国が世界市場の半数を超える製品・・・」2016年9月13日)

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