マネジメントは本来社会問題解決の事例から抽出された原則の体系であると思われる。したがって、企業経営だけでなく、国家、社会の問題解決が主眼となっている。プロイセン(北ドイツ)がナポレオンに勝つにはどうするか?発展途上国の米国が欧州列強に経済的にキャッチアップするにはどうするか?そのような社会問題解決の事例からマネジメント研究は登場した。したがって、米国の大統領の主な仕事はマネジメントである。
日本においては江戸期の藩政改革、明治維新、戦前の満州国、戦後の日本株式会社といった表現がさまざまされているが、政治改革とか、官僚、政治家の話とかで、政治学、法学の対象と思われているものの多くはマネジメントである。日本、世界の政治家、官僚の多くはマネジメントを意識するか否かに関わらず行っている。その理論、手法、道具の大部分は企業経営者、非営利法人の経営者のものと同様である。
ドラッカーはそのことをもっとも意識してマネジメントを構築しようと試みた。欧州や日本においてもそのような意識はあるが、「欧州という圧力が強かった、欧州からの知的移民も多かった米国」においては、特にマネジメントを構築しようとの意識が高かった。
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