TPP加盟が見込まれる国を世界地図でみると、太平洋をはさんで2つに分散して見える。
太平洋の西岸ニュージーランド、オーストラリア、シンガポール、マレーシア、ベトナム、ブルネイ、日本、
そして、太平洋の東岸のカナダ、米国、メキシコ、ペルー、チリである。
しかし、地球儀を、北極を上にして、鳥瞰して見下ろしてみよう。
シンガポール、マレーシア、ベトナム、ブルネイ、日本、カナダ、米国、メキシコはほぼ一直線に並んでいる。直線航路
大圏コースである。
この直線航路は世界最大の貿易航路、「直線大動脈航路」である。コンテナ船は最短距離で移動する。
なおこの直線大動脈航路のコンテナ船運行時間は最短約20日程度であろうか。
(コンテナ船の運行時間は、飛行機での旅行時間の約24倍であるから飛行機なら約20時間程度の距離である。)
この直線大動脈航路用に、TPP仕様?の標準型コンテナ船を構想し、各国に寄港して、商品を混載して最低コスト、もっとも環境に優しく運行させることが可能であろうか?
またニュージーランド、オーストラリア、シンガポールは若干直線ではなくなるが、直線大動脈航路の延長航路と考えられる。
同様にメキシコ、ペルー、チリも直線大動脈航路の延長航路である。
延長航路からは、TPP仕様?の標準型資源・エネルギー船が発進する?
この直線大動脈航路上の国家のGDPの総計は、世界全体のGDPの4割を占める。
直線大動脈航路上にあって、TPPに加盟する予定が無い国家、地域は、中国、韓国、インドネシア、ロシア、フィリピン、台湾である。
それぞれが航路上の「港」、「列車なら駅」と考えると中国(広東・香港・上海など)・韓国(釜山)などは非常に大きな「駅」である。
加盟予定国ニュージーランド、オーストラリア、シンガポール、マレーシア、ベトナム、ブルネイ、日本、カナダ、米国、メキシコ、ペルー、チリのGDPの総計は航路上の大半を占める。
日本(東京・横浜、大阪・神戸、名古屋)、米国(ロサンゼルス・・・)などは非常に大きな「駅」である。
さて、
TPPの場で「なんらかの標準、標準型船舶」が成立すると、TPP仕様港湾など、港湾の標準化も要求される。
それに合わせないと、
未加盟の国家は直線大動脈航路、「特にシンガポールからメキシコまで」の標準型船舶などを港(「駅」)で、利用する上で不利になる。未加盟の国家は、航路利用だけでなく、陸路の物流まで不利になると思われる。
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