2013年5月12日日曜日

世界投機?資金200兆ドル時代のグローバル組織間関係マネジメントとクラウドファンディング


    世界投機?資金200兆ドル時代のグローバル組織間関係マネジメント

1.世界と日本の投機資金?と矛盾

 世界には投機に向かう可能性がある約200兆ドル(2京円)の金が溢れている。世界のGDP約70兆ドル(7000兆円)の約3倍に達する。もし200兆ドルの金が年利3%を期待すれば、6兆ドルの金が増加しなければならない。この金利分稼ぎ出すだけで、世界のGDPは10%近く成長しなければならない。これは不可能である。

 日本には約1500兆円の金があると言われる。GDPは年間600兆円程度である。1500兆円が年利3%を期待すれば45兆円必要になる。日本経済は金利分を稼ぎ出すために7%成長しなければならない。これも不可能である。

 以前は、ベンチャーが投資を求める事業を企画する際、期待配当は年20%などとも言われた。またノルウェーの○○の年利回りが6%とも8%などとも言われた。

 人間3%の年利で満足できるのかな?1億円貯金を持っていても年3%では300万円にしかならず、生活費で300万円以上使うと、目減りをしていくことになる。

2.世界200兆ドルの金の中での経済政策 

 200兆ドルがすべて「ハゲタカファンド」のようなサヤ稼ぎの投機資金になるとは限らない。そのうち2.5%(標準偏差2シグマの外)が投機資金として経済、企業へ襲いかかると考えてみよう。それでも5兆ドル(500兆円)である。5兆ドルは中国、日本のGDPに匹敵する。この5兆ドルは過去10年中国と資源・エネルギー国を中心に襲いかかり、残りの195兆ドルをリード、誘導していたとも考えられる。

 サヤ稼ぎの投機資金5兆ドルの20%である1兆ドル(100兆円)でも、日本経済に襲いかかれば、日本の国家予算90兆円を超える100兆円の投資が起こるとも考えられる。アベノミクスで日本株に海外から流れ込んだ資金はこのような資金が先導、誘導したとも考えられる。

 経済政策は、先導する5兆ドル、それに続く195兆ドルという「激流、風の流れ」の中で、①竿を指す、②帆を張って快走する、③煽りを受けて転覆するといった、風を操るといった感覚を要求されるかもしれない。

3.投機資金「風」を受け快走するビジネス

 先導し襲いかかる5兆ドル+続く195兆ドルの「激流、風の流れ」といった膨大な資金の流れを読むことが企業のトップに要求される。

 次に、この資金の流れを受け止め、企業を快走させる「帆」が欲しい。「帆」はどのようなものであろうか。資金を受け企業を快走させる「帆」は「事業(ビジネス)」を編んで作られる事業(ビジネス)が少ないと「帆」は狭く、企業は進まない

 そのために、企業は5つの工夫が必要である。

帆の面積拡大

 事業(ビジネス)の数を増加させ、5兆ドル+続く195兆ドル=200兆ドル(2京円)を受ける「帆」の面積を拡げる。そのためには事業あたりの社員数を激減させ、やがては一人ビジネスへつなげる。

帆の向き・帆の効率的利用
 ネットを使ってビジネス投資を集める。英語・中国語・日本語でクラウドファンディングを行う。集まった投資額のランキングを作る。人気のあるビジネスが、世界で求められるビジネスである。本社はクラウドファンディングのランキングの順位を考慮して、予算をビジネスへ割り当てる

帆の強化

 社員はできるだけ広範囲の事業(ビジネス)へ挑戦できるようにビジネスの標準化、社員の多能化を進める。ビジネスと社員のローテーション(異動)は有効である。

帆の改善
 顧客のニーズを各種センサで受け、社員による顧客サービスの向上、売上アップ、顧客・投資家を満足させるビジネスを企画する。

企業の速度アップ

 以下は、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴを受けたグローバル組織間関係マネジメントの構想である。
 
 世界資金200兆ドル時代のグローバル組織間関係マネジメントとクラウドファンディング


情報装備一人ビジネス 参考文献 清家彰敏著『進化型組織』(帆の面積拡大

1)ビジネスの人数を半減一人企画

2)企画・開発・生産・販売の標準化。

3)企画・開発・生産・販売の多能化(職務拡大)。

4)一人ビジネス。ほとんどのビジネスは情報通信を活用して一人でやれる

企画のネット化帆の向き・帆の効率的利用)

1)ビッグデータとマップ市場企画(顧客側のニーズ・受益者――>市場)。

2)クラウドファンディング予算企画(投資側のニーズ・支援者――>予算)。

Ⅲ.ビジネスローテーション 参考文献 清家彰敏著『日本型組織間関係のマネジメント』(帆の強化

1)ビジネスの横異動(例えば:企画から企画、生産から生産)

2)ビジネスの縦異動(例えば:企画から開発、生産から販売)

3)ビジネスの斜異動(例えば:企画から異なるビジネスの生産へ)

Ⅳ.ビッグデータとセンサビジネス帆の改善

 顧客のニーズを各種センサで受け、ボトムアップで、社員による顧客サービスの向上、売上アップ、顧客・投資家を満足させるビジネスを企画する。

Ⅴ.スピード経営企業の速度アップ

1)日本企業は、部下のアイデア、意欲的企画が上司などの判断で中止される案件が海外企業に比較してあまりに多すぎる

2)同時並行ビジネス化。

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