2015年4月14日火曜日

未来人シミュレーション

             未来人シミュレーション

今の時代に合っていない人間は、「未来人」か「過去人」かもしれません。
レオナルド・ダビンチ、ゴッホみな時代を間違えて生まれてきた、その時代の未来人かもしれません。
戦国時代、織田信長は未来人、今川義元は過去人だったのかもしれません。
2015年日本人1億2600万人に正規分布を当てはめれば2%は超未来人、15%は未来人、現代人は66%、15%は過去人、2%は超過去人です。

2025年とは
2015年2%だった超未来人が15%に
15%だった未来人が増加して66%に、
過去人15%が減少して2%に、
超過去人2%が0%に近づく

(インターネットの時代過去人も現代人も未来人もインターネットに膨大なテキストを書き込んでいます。)

私の友人でもまったく現代人には理解できない人が沢山います。
(彼らが現在インターネットに書き込んでいるテキストの内容は10年後です)

したがって、10年後の感覚で生きている人たちの「不思議な10年後村」に入り込み、彼らに薬を見せれば、10年後に売れる薬かどうか、判断が出来ます。これが未来人シミュレーションです。
1.何度も繰り返すほど、精度が上がっていきます。
2.未来人を人工知能に置き換えていくこともできます。
3.人工知能に置き換わるとナノ単位でシミュレーションができます。

(インターネットの中の「村」は、シミュレーションに使える可能性があります。例えば、特定の難病患者の「村」はシミュレーションに使え、そのシミュレーションのデータが溜まりビッグデータになれば、人工知能に置き換え、ナノ単位のシミュレーションンもできるようになる)

手法1
インターネット内の未来人のテキスト(ビッグデータ)の内容をデータマイニング、人工知能で解析すれば、未来が分かる。

手法2
彼らが、インターネット内でフェースブックなどでコミュニティ「村」を作っておれば、10年後に出したい薬がその「村で売れるかどうか」を村人は判断できます(シミュレーションの第1段階、一番簡単な方法はインターネットアンケートシミュレーションです)。

1.特定の「未来人集団」をインターネット内で決定、インターネットで募集する?
(文部科学省のやっている未来予測は、日本の専門家数千名に30年後を予測させ、私も文部科学省の研究官として2回担当しました。この集団を特定し、不適格者を排除しながら、繰り返し予測させれば精度が上がっていきます。その選定方法などはノウハウがあります。社外秘?)
2.その未来人集団に判断させる。インターネット内で書き込まれているテキスト(ビッグデータ)からも判断できる。
3.その未来人集団の判断の成否を判定し、精度を上げていく(日本人が一番苦手な仕事です)。
4.成功率が上がれば、その未来人集団は信頼できる。(未来人集団の判断基準を人工知能化するとシミュレーションを無数に繰り返すことができるようになる。)

5.このインターネット内の未来人集団を利活用する新しい製薬企業と、単なるマーケティングで製品を販売している旧来の製薬企業とはやがて差が出ます。

2015年4月8日水曜日

清家彰敏「復活日本電機産業、Q&A」『中外管理』がアクセス10万回突破、香港紙にも掲載

中国のトップ経済誌
清家彰敏「復活日本電機産業、Q&A」『中外管理』がアクセス10万回突破
また香港の大手新聞にも掲載

日本語訳の内容はブログの中で書いています(^^)探してください。


2015年4月4日土曜日

携帯電話の失敗が2000年代の日本困窮の戦犯?

製品のグローバル化によって世界標準を獲得するには、製品のユーザーヒューマンインタラクションの仕様がどのように決まっているかが重要である。
日本がかつて世界覇権を握った繊維、造船、家電、自動車においては、ヒューマンユーザーインタラクションの仕様は、産業創造、製品開発初期から海外に合わせて開発、生産した。それは開発対象の製品が欧米において、ヒューマンインタラクションの仕様が既に決定され、世界で広く受け入れられていたからである。
また鉄鋼、半導体においてはユーザーヒューマンインタラクションの仕様を考える必要も無かった。
携帯電話、スマートフォンにおいては、ユーザーヒューマンインタラクションを日本が決め、世界に広げる必要があった。世界の人のユーザーヒューマンインタラクションを決めるのは、日本企業ににとって初めての体験であった。それが覇権獲得に失敗した理由かもしれない。
現在、繊維、造船、家電の日本の世界覇権は失われ、日本の世界覇権は自動車のみとなった。
携帯電話の失敗が2000年代における日本経済困窮の戦犯と言えるかもしれない。


2015年4月3日金曜日

日本の医療、新幹線、原子炉は国内市場を失う?

日本は、かつて繊維、造船、鉄鋼、家電、自動車、半導体と世界覇権を獲得した。しかし、携帯電話は世界覇権に失敗、ガラケーは国内のみとなった。原因はものづくりからことづくりへの経済原理転換と世界経済の加速[1]に対する2つの遅れである。その上、スマートフォン(スマホ)の登場で、海外どころか国内市場までも席巻された。世界標準で負けると国内市場も失う典型事例となった。将来、医療、新幹線、原子炉等も同じ危険がある


[1]スピードが韓国は日本の3倍、中国は6倍といわれる。

2015年3月19日木曜日

復活日本電機産業

復活日本電機産業
      
清家彰敏

電機産業は、円高時代に進んだ構造改革に加わえて、円安が進み急速に業績は回復した。キャノンは2%増益、円安+構造改革の成果で、日立製作所は20144から12月営業1割増益となった。電機産業、特に日立はインフラ関連ビジネスが伸びている。ソニーは過去7年の構造改革と円安効果で不況を脱出しようとしている。日本電産は第2の成長期に入った。

電機産業は部品供給で自動車産業を支えている。日本の乗用車8社は2014年度現在世界生産台数最高、3年連続過去最高生産を記録した。円安は2012年の1ドル80円から加速、2013110円へ2014年後半から120円へと進み、自動車輸出は国内生産でも採算が取れるようになってきた。

米国の自動車企業3社が低迷する中、日本自動車産業は世界トップの競争力を持っており、特にトヨタ自動車は売上30兆円利益3兆円に近づく。このようにユーザーに寄り添う「お客様は神様です」創業者松下幸之助の組織原理は健在である。また急成長のインドネシア、ベトナム、フィリッピンの合計人口45千万人の親日度は際立っており、この3か国の日本車のシェアは90%に達する。

2014年後半~2015年1、2月にかけて、アップルやサムスンの苦境が言われ、潮目が変わりつつある。日立、東芝が復活の筆頭で、特にインフラビジネスで日立が強く、東芝は重電・インフラ、グローバル競争に対応した電子部品がリードしている。日立、東芝、三菱電機は消費者向け製品から、企業向けに事業を転換している。

日立製作所は価格変動の激しい家電部門を縮小、中国の昇降機などのインフラ事業で安定的に収益を上げる構造である。パナソニックは、思い切ったリストラ(よく言えば選択と集中)で最悪期を脱し構造改革に成功しつつある。自動車・住宅へ注力し、デジタル家電ではなく企業向け営業を重点にし、収益が安定してきた。 
ソニーは(パナソニックに比べて)選択と集中の基本方針が示せず迷っていると思われるが、世界トップの画像センサー、ゲームなどが伸びて、今期は黒字に転換した。シャープは既存のビジネスモデル・基本的な考え方の延長にとどまっており、このままでは厳しい。

電機産業と連携する三菱重工などの重工業各社も円安で好調である。三菱電機はインフラ、防衛系をはじめ独自分野に注力、新たな可能性も。出てきている。中国向けのスマートフォン工場向けに製造ラインの自動化機器が伸びている。

富士通も構造改革を終え、成長段階へ転換しつつある。
中国中外管理誌ーー>清家

日本産業動向 ????


上場企業の3割が増配、自動車に加え電機も好調になった。
円安で、輸出は自動車、電子部品、科学光学機器、鉄鋼が増えている。
日本の電機産業は東芝、日立をはじめ医療機器でGE、シーメンスと競争している。また医療機器のテルモは米国市場を狙って医療機器開発拠点進出。
日産自動車は中国が強いが米国での販売好調で純利益を上方修正する。
内閣府のアンケートでは景気好転となってきた。
国内では設備投資が増えてきて工作機械のアマダ社は利益が2倍になった。
オリンピックに向けての不動産景気で、ゼネコン大手3社最高益、不動産大手3社が増益
政府は、不正競争防止法を改正し、技術の海外流出を防ぐために罰金最大10億円を科す。
石油安が大きな効果をもたらし旭化成は最高決算となった。電機産業は素材コストが低下する。
ドイツ首相訪日は日独の技術競争・連携を高めるかも?
効率が良くなり製造業が活性化
東南アジアで丸紅は下水道、双日はレンタル工場など総合商社が日本企業の先頭に立って東南アジア進出を牽引している。
資源ビジネスはIT化、ロボット化が急進展、これは電機業界と部品開発・供給などで連携しており、電機業界の新ビジネスとなっている。コマツ、日立といった建機だけでなく、JX日鉱日石金属といった鉱山会社もIT化を進めている。コマツは建機ロボット化で世界トップであるが、無人建機ロボットを開発中である。
2014年企業のドルでの海外収益が円に換えられ、4兆円国内に還流された。これは史上最高である。
東日本大震災で電力独占が見直され、東京電力などが自由化によって、電機企業に送配電協力などの技術開発、関連部品供給などから風力発電事業まで、電機業界の市場は広がっている。東京電力は住宅、電機、通信会社と連携して新ビジネスを企画する。ユーラスエナジーは風力発電能力を2020年代前半までに2倍にする。

 1、一些中国媒体近来在唱衰日本家电企业,主要是基于松下、索尼、夏普等知名家电企业,在家电行业的巨亏。这真的说明日本家电企业开始走下坡路?还是说日本家电企业放弃微利的家电,转而向环保产品转型?

  これは過去の話で、シャープ以外は復活、日立、東芝は最高決算へ、ソニーも黒字、株価も上昇。 日本企業の世界ブランドランキング(米国調査)はトヨタ、ホンダ、キヤノン、ソニー、ニッサン、パナソニック、ユニクロ、ニンテンドー、レクサス、東芝の順で、電機産業が4社入っている。
 半導体製造装置大手7社は日立ハイテク、東京エレクトロンなど最終損益が全社改善した。 スマホ普及の恩恵である。 半導体のジャパンディスプレイは2014年10月~12月純利益2.8倍になった。アップル、小米のスマホ需要好調。電機は独自の技術を持つスマホ電子部品で世界を牽引する村田製作所はリーマンショック以前を越える好業績を示している。
 電機産業では世界トップクラスの中堅企業も多い。空気圧を制御するSMC社は世界シェアの3割を握る。また国内トップで世界には進出を始めた中小企業も多い。大武ルート工業は従業員43人であるが自動螺子供給機で手作業の3倍も効率が高く国内シェア5割を越え、海外販売を加速している。中国へは2015年3月本格進出する。
 日本企業は世界の企業と異なり、異業種企業間がネットワーク、長期親密取引、下請け、技術共同開発などで非常に強く連結している。例えば、自動車産業が最高決算を出している現在自動車と繋がる電機産業は売上が急上昇している。 このような異業種企業間ネットワークがあるため、日本企業は特定業種だけが利益を上げ、他が倒産といった悲劇が起こらない。トヨタ、日立が100年繁栄する理由ともなっている。総合商社の伊藤忠は資源・エネルギー価格が急落したが、非資源分野機械・自動車販売・発電事業などに注力し純利益を増やした。

2、五年前,在中国,你曾做节目时说, 企业是把增加利润来作为管理标准,还是以员工的成长作为管理标准,是不同的。作为一个学者,你观察了很多日本企业家和中国企业家,你认为日本企业和中国企业相比,哪一个国家的企业更关注员工的成长作为管理标准?日本企业对待员工的成长会超过中国企业吗?

  日本の優良企業の多くは従業員の成長を最大の成果と考えている。日本に長寿企業が多い理由のひとつである。 日米によるTPPによる市場での技術標準統一だけでなく、先進国連合による技術統一が進み、その牽引役の中心は差先端技術を持つ電機産業である。例えば、自動車の安全基準を日欧で2016年春に統一するが、自動車の電子化は日本の電機産業の部品共同開発で実現される。ソニーは自動運転技術を研究、自動車、建機・農機・ロボット産業へ部品を供給する。

3、就家电业而言,你认为中国家电能取代日本家电业站在世界舞台中心吗?有一种说法认为,不能以财务报表来衡量一个企业的创新能力,尽管日本家电在亏损,但他们的创新能力可能又比中国企业早十年。比如日本家电企业虽然家电产品亏损,但他们在环保技术上又超过中国企业。也就是说,日本企业的创新能力不能完全以财务指标来衡量,而是日本企业更有远见,你如何评价这一观点?

 中国家電企業は世界を制覇できると思う。これは間違いない。
 日本の電機産業の技術力は中国より20年以上先行し、また下記の「弱電・強電・情報通信」の融合技術では30年先行している。環境技術での優位はその一つに過ぎない。家電は日本では弱電産業と呼ぶ。日本の電機産業は社会インフラ産業に強い。超大型発電システムから原子力までである。これらは強電産業と呼ばれる。これが日本の電機産業回復のリーダーとなっている日立、東芝などの中核能力となっている。日本の電機産業は弱電、強電、情報通信の3事業を総合する総合電機と呼ばれる。この強みは家電がダメな時は強電で儲けるという安定経営にある。また3事業の技術が相互応用されて世界をリードする融合技術が生まれやすい。

4、对中国家电企业而言,你认为哪一家在国际舞台上最具竞争力,海尔、海信、格力还是美的?海尔目前在做中国的创客,也就是成为创业孵化器,你觉得这种方式对海尔有利吗?现在中国家电企业也在转型,但他们都基于现有的产品,比如开拓智能家居,甚至和互联网企业紧密融合,你认为这是未来的出路吗?如果让你给中国家电企业一些建议,你认为中国家电企业未来的创新路径应该是什么?

  ハイアールはジャック・ウェルチGEのように選択集中して米国のような企業になるか、それとも日本の総合電機のようになるか岐路にある。当面は東南アジア、南アジアなどへ工場を移転し、現地企業へ投資して、中国へ逆輸入する体制に移行すべきである。家電は情報化、人工知能化、ロボット化し、住宅自体もロボット化し、3種の住宅ロボット、自動車ロボット、スマホロボットが住民の生活健康福祉遊戯を支援する時代の電機産業は中心になる。日本でのアンケートでは ロボットは 活用すべき分野は医療介護、建設、農業、漁業の順で、 力仕事、家事をやって欲しいと答えている。
 電機産業はオリンピック向けに最先端技術を開発している。パナソニックはオリンピック向け開発の製品を展示公開。自動翻訳機、先端カメラ、ウェラブル機器など。 ソニーはテレビが11年ぶりの黒字になり、カメラは利益倍増、デバイス、ゲームの伸びに加え、特に固定費削減で強い体質に変わってきた。今後医療関連の多彩なウェアブル電子機器開発に注力。スマートBトレーナーはランニングの心拍数、走行コースなど記録、人工知能が専門のトレーナーなみのアドバイスを与える。重さは43グラムで耳につける。
 キヤノンは監視カメラ世界首位のスウェーデンのアクシス社を3300億円で買収し、インターネット時代に布石を打っている。中国のハイクビジョン、ダーファを追い抜いた。日立は米国のビッグデータ分析ペンタホ社を600億円で買収。 自動車は日本は世界トップであるが、その最先端技術、水素スタンド・燃料電池者なども中核技術は日立、東芝、パナソニックなどの電機産業が共同開発している。 NC装置世界シェア5割、世界の産業ロボットを牽引するファナックは1300億円で国内工場、研究所を新設する。
 日本の電機産業は最先端製品開発・市場投入・知財保護などを考え、先進国中心の体制を作ってきている。従来の市場中心のアジア・アメリカ・欧州・日本といった体制ではない。例えば、キヤノンは日米欧の3箇所にのみ本社をおく3極体制で、この3極が最先端製品を開発投入し、他の地域を牽引する。 先進国連携ビジネスが始まっている。人工知能でIBMとソフトバンクが提携

5、中国家电企业在产品设计方面,你认为和日本、欧洲产品相比,处于什么水平?你认为中国的家电产品设计能满足不同国家消费者的需求吗?

 製品の品質のバラつきのなさが日本家電である。日本家電以外は故障を治すことを前提にしているが、日本家電は故障しないことを前提にしている。発想が異なる。優先順位S(安全)Q(品質)D(納期)C(コスト)の順に設計と工場を管理すべき。中国はそうなっていない。コストと納期が先に出ることが多い。

6、当年日本家电风靡全球,日本家电业还能有当年的辉煌吗?在日本国内,消费者对中国的家电产品有怎样的评价?你认为中国家电产品在技术、售后服务、营销和设计四个环节,哪一个环节最需要改进?你认为要打动消费者,应该是用品牌还是品质?

 電機産業にとって、東南アジア6億人は中国市場の半分であるが中国と同様な新幹線、地下鉄から家電までのビジネスが期待できる。日本企業は国内で販売する製品を海外に売る傾向が強かった。政府の調査に80%が国内製品をそのまま海外で売ったと答えている。今後は東南アジア、南アジアを中心に現地向け自動車、家電を開発する傾向が強まっている。パナソニックはインド向け家電、トヨタは新興国向け自動車、スズキはインド向け。中国での失敗の反省。
 インドネシアの自動車の90%は日本車である。 インドネシア2.5億人市場での都市開発、不動産開発は家電から電車まで日本電機産業の大きなチャンスと思われている。中国での失敗経験も生かせる。家電については、インド12億人市場への期待が大きい。インドは原油安で2014年10月~12月GDP7.5%成長となった。 20年使える家電を作って初めて10年消費者に満足してもらえる。消費者は壊れた記憶は一生忘れない。円安でメイドインジャパンが30パーセント引きになっている。中国家電は努力して競争しなければ負ける。ベトナムで日本製バイクが低価格の中国製バイクに代わった時代があった。その後、安全・品質優先の日本制バイクにまた逆転された。このことをよく考えて欲しい。中国の消費者も豊かになればSQDCの順になる。

7、如果让你选购中国的家电产品,你会选择哪一个品牌?会选择他们的哪一款产品?是冰箱、彩电、洗衣机还是其他?你为什么会选择这个品牌?

 中国製品はスマホ以外は売れていない。家電製品は、家族の身近で「赤ちゃんが触れる」可能性がある。室内の家電への安全・品質要求は日本製品に対しても厳しい。中国製品はまだまだ研究が必要である。

8、如果让你给中国家电企业一些忠告,你认为中国家电在走国际化路径时,时应该注意什么?

  品質問題を社員に広く共有化させる。次に品質問題を関連部署、上流部門(設計・実験)と一緒に解決できる組織にすること。日本企業では「改善は上流に原因があることが80%」、一部門だけでは解決できない。

2015年2月14日土曜日

ノルウェー並みに海洋資源開発などが進めば日本のGDPは現在の約2倍以上になる

1.都市インフラ建設加速の同時並行化とモジュール化
中国において製造業のモジュール化が急速に進んだ結果、製造業は東南アジア他へ容易に工場を移転できるようになった。モジュール化はビジネスモデルを標準化、専門化、単純化させ、規模の経済を達成しやすくする。また企業は、工場移転の際の金利負担が軽減する。ビジネスモデルの単純化は産業におけるリードタイムを短縮させる。各産業が加速する。日本では段階的に起こったことが、韓国では同時並行的変化が増え、時代がオーバーラップし、中国ではさらに同時並行的になり、東南アジアでは大きく時代をオーバーラップさせる。同時並行加速市場への製品供給は簡単ではない。

2.金融と情報産業は速い
 特に金融と情報産業は速い。他産業はすべて遅い。金融と情報のスピードを活かせている国家、企業は米英のみである。あとは軒並みスピード負け組である。特に欧州と日本のスピード負けは酷い。
中国は国家が米英に対抗する。情報障壁により竹のカーテンでグーグル他を弾き返し、情報企業を温室栽培し、育ったアリババ他を米国へ送り込む。なぜ、中国が対抗できるか。鉄鋼、家電、豚肉など世界の消費の半分は中国である。電子コマース市場も世界の半分をやがて中国市場が占める。鉄鋼で、新日鉄住金が価格主導権を失ったように米国企業の情報覇権の時代はやがて終わる。しかし、金融はまだまだ米英が強い。

3.東京オリンピックと国内建設投資
 東京オリンピック2020年までは、東京は世界の建設投資の焦点である。現在建設分譲されているビル、マンションは、既に取得済みの建設資材で建設されており、絶対的にお得と思われている。品川など都心のビルは、近未来、株価上昇、税金のがれ高級車、マンションブームに海外投資家の参加もあって高騰する。アルミニウム産業にとって、ドア、窓他の重要は大きい。次に、都心が上がれば、売った土地の税金対策で周辺が上がるというバブル再燃の可能性もある。
英国は、ロンドンオリンピックで、数年かけて準備し、世界のVIP(VVIP)3000人に対してオリンピックの前日から18日間17のコンファレンス(国別、業種別)を開いた。キャメロン首相他全大臣参加など150名が、世界のVIPVVIP)を歓待、オリンピック観戦チケットを手渡しした。
300人にはキャメロン首相自らが電話をした。このようにして、電力、商業、電機等への投資促進を行い、連動して英国企業の海外展開も加速させた。この結果、ロンドンオリンピック後のほうがそれ以前より投資が増えたとも言われている。特筆すべきはロンドン以外の地方への投資のほうが、ロンドンより伸びが大きかった。これは地方創世の時代にふさわしい。
 アベノミクスの先鋒としてオリンピックによる海外投資受け入れを考えるなら、日本人が考えるより英国政府の官僚、コンサルタントに参加してもらったほうが上手くいく。
 
4.TPPは大圏直線国家連合 日本海側港の時代
TPPは太平洋周辺国家連合ではない。「大圏直線国家連合」である。TPP加盟が見込まれる国を世界地図でみると、太平洋をはさんで2つに分散して見える。太平洋の西岸ニュージーランド、オーストラリア、シンガポール、マレーシア、ベトナム、ブルネイ、日本、そして、太平洋の東岸のカナダ、米国、メキシコ、ペルー、チリである。しかし、地球儀を、北極を上にして、鳥瞰して見下ろしてみよう。シンガポール、マレーシア、ベトナム、ブルネイ、日本、カナダ、米国、メキシコはほぼ一直線に並んでいる。直線航路大圏コースである。この直線航路は世界最大の貿易航路、「直線航路」である。コンテナ船は最短距離で移動する。
 この直線最短航路上の始発が東南アジア、終点が南北アメリカ、中間が東アジアである。中間に位置する日本、中国、韓国のうち、TPPに加盟が予定されているのが日本である。上海、釜山と米国を往還するコンテナ船は対馬海峡、日本海、津軽海峡、アリューシャン列島を航行する。
 子供ときから見慣れているメルカトール図法の地図は、太平洋を挟んで日米が対峙している。戦後日米貿易が中心になった結果、太平洋側が発展したと思い込んでいた。ところが、北極を中心に地球儀を見れば、米国までの距離はむしろ日本海側が近い。中国上海、韓国釜山にとって確実に米国は日本海通過が近い。太平洋側港は、世界最大級直線航路から外れる。日本海側港の優位は明らかである。TPPで有利にビジネスを行いたい上海羊山港、釜山港の工業団地の企業は、日本海側港に立地を移す可能性さえある。

5.中国都市開発集団黄丹青副総裁からの未来提言 輸出・現地法人・現地投資
 201411月中国の代表的都市開発企業である融集団黄丹青副総裁YKKAPの最大の品川ショールームを見学した。黄さんは30歳の優秀な女性経営者である。融集団は香港、福州、重慶、安徽省、山東省などで大規模都市群、温泉リゾート群、化学会社を展開している。集団は上海からYKKAP製品を購入している。しかし、黄副総裁は見学しながら感嘆の声を上げた。このドア、窓を輸出して欲しい。彼女は日本製で、日本のキメ細かな消費者に鍛えられたYKK製品を欲しがっている。
黄さんの言葉は日本のアルミニウム産業の未来を予見している。メイドインジャパンを輸出し、現地生産とセグメント分けすべきである。さらに低価格の現地企業へ30%程度投資し、経営は任せて低価格品市場もリードすべきである。
アルミニウムは100%再利用が可能な製品であり、ドア、窓など都市開発の基礎材である。自動車へも展開しつつあり、航空機、新幹線とあらゆるインフラに使われる。アルミニウムは樹脂と組み合わされビル、マンション、住宅のドア、窓を作りあげていく。
世界で成功するには、工場への投資から都市ビジネスへの投資へ転換すべきである。日立製作所、石川島播磨、東芝、三菱重工、三菱電機、GE、シーメンスなどの時代であり、パナソニックも都市ビジネス、住宅産業へ転換しようとしている。

6.日本国内が海外インフラ企業に荒らされる?
2014年、巨大企業「中国国有中央企業上海電力」が日本に進出して、メガソーラーを関西に建設予定である。今後、海外から日本の都市ビジネスへ次々進出してくる可能性がある。超加速都市ビジネスで成功した企業が、次々日本へ進出してくる。
モノづくりは、高齢化、国内成熟、海外進出、ロボット化、インターネットによる仮想化等を受けて、都市づくりのスピード技術経営へと進化する。情報は加速の武器である。ものづくりに、顧客ソリューション、ビッグデータ解析、シミュレーション、センサ、人工知能などが付加されたビッグデータスピード経営を目標にする時代である。
 また組織はビジネスの数に比例して細分化される。経済の成熟化によって、欧米日の企業はビジネスの成功率が低下しており、成功率の低下に逆相関してビジネスの数を増加させなければならない。したがって、ビジネスを担う組織において少人数化を行わないと企業の採算性は急速に悪化する。

7.海洋開発型新港へも挑戦、アルミニウム企業へのアドバイス
最後に、温暖化で北極海航路が拡大すれば、上海、釜山と欧州、ロシアを往還するコンテナ船、資源運搬船も日本海を通過する。日本海側港の太平洋側港に対する優位は明らかである。港湾インフラを日本海側港に分業し、旧い港湾機能は廃棄、更新していく。
 近未来この港湾は、東シナ海、日本、オホーツク海の資源開発を隣国と共同で行える際の海洋プラットフォーム群建設とその支援インフラ、生活物資供給の新機能を備える。「海洋資源開発港」都市が生まれる。これはアルミニウム企業の新たな挑戦となる。
 アルミニウム企業の社長は①ビジネスを加速、②世界の都市インフラ最終製品メーカーへの営業で世界シェア半分を目標とし、③事業を小規模化、少人化、多数事業体制へ移行、④TPPと海洋資源開発港への対応、⑤やがて殺到する海外企業との国内競争準備が、責務となる。
やがて、そのノウハウでもって、アルミニウム企業は人類最後の挑戦となる太平洋開発へ向かうのが21世紀の後半である。そのときは、太平洋側港をリニューアルし、地球の3分の1を占める太平洋に向かうことになる。未来の日本のイメージは人口500万人の海洋資源国ノルウェーである。日本の将来は、人口20数倍の資源大国「大型ノルウェー」かもしれない。ノルウェー並みに海洋資源開発などが進めば日本のGDPは現在の約2倍以上になる。さて、ノルウェーの海洋資源開発港都市の変化は今後注目である。


1)http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/ssrc/result/memoirs/kiyou20/8.pdf