2010年7月23日金曜日

中国は日本海を通り米国へ行くのが一番近い


                       今回はちょっと真面目な表情です。


中国は日本の1970年代 



 1970年代田中角栄元総理大臣の列島改造論で、日本の都市部の工場は次々地方へ移転していった。工場移転は工場新設に比べてGDPへの貢献は小さいと考えられる。GDPは都市部でマイナス、地方でプラス。

 1970年代に入って以降、現在まで日本は10%成長を2度とすることはなかった。

 地方へ移転するという選択肢と並行して日本では1970年代の終わりから家電産業が海外へ、1980年代は自動車産業も米国を中心に進出していった。海外進出は多くの場合GDPにはプラスにならない。この間1970年代以降の日本のGDPは4%程度(5年間平均)になっている。

 現在の中国は海外進出に熱心で、欧米からアジア、アフリカへと進出している。この多くはGDPにマイナスである?

 上記の見方は

 1980年代から30年続いた中国の10%程度急成長は終わりとなり、日本の2.5倍程度でサチュレートすると考えられる理由のひとつである(韓国も30年しか10%成長は続かなかった)。



日本の次に韓国が30年間10%成長をし、次に中国が30年間10%成長をし、その次にまた10%成長国家が登場、というのが歴史的には分かりやすい。明日また別の理由を考えてみよう。



中国は米国に行くとき対馬海峡から日本海を通って津軽海峡を抜けるのが一番近い



 地球は丸いので、大圏コースで、中国、韓国船は日本海を通って燃料を節約する。5%以上節約になり、到着も1,2日早くなる。日本海は中国、韓国船ばかりが走るメインストリートである。太平洋側を走るのは日本がらみの船だけである。これからは、日本海時代になる理由の一つはこれである。

 

日本海の危機



 日本海を大型船が走り、事故でもあったら汚染は深刻である。石油タンカーは現在は少ないがタンカーが沈むと致命的になる。

 日本海は対馬海峡、津軽海峡、宗谷海峡いずれも極めて浅い。汚染はすべて日本海へ溜まる。地中海がジブラルタル海峡が深いため汚染が大西洋に排出されるのと対照的である。

 早急に沿海国で通過船の保険を義務付けるなどといった対策も考えられる(巨額の保険ビジネス?)。

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