2010年7月24日土曜日

韓国はアジア3位の座をインドに奪われた


       今回は夢中で講演中!テーマは「花王」の組織論かな(パワーポイントは中国語)


今後の10%成長国の候補たち

[世] [画像] - 名目GDP(USドル)の推移(1980~2010年)の比較(バングラデシュ、インド、インドネシア、パキスタン)


 GDPで日本は中国に追い抜かれると焦っているが、その次を追っかけてきているのが、インドとインドネシアである。前回述べたように10%成長を日本、韓国、中国が30年間続けた。次の10%成長国の候補である。

 パキスタンとバングラデシュは将来の10%成長国の可能性を秘めているかもしれないが、まだまだ弱い。

 さて、ちょっと前までアジア1位は日本、2位は中国、3位は韓国、4位インド、5位インドネシアであった。

[世] [画像] - 名目GDP(USドル)の推移(1980~2010年)の比較(韓国、インド、インドネシア、ベトナム)

 それが、韓国が4位に落ちた。5位のインドネシアにも追いつかれようとしている。韓国の伸びは弱く3年程度でインドネシアに抜かれそうな勢いである。ベトナムは韓国と同様中国の影響が強い国家であるが、まだまだその存在は弱い。

 韓国は長い間アジア3位の座を占めてきたので、韓国人にとってこの順位の低下は不愉快かもしれない。

 さて、2010年のインドネシアのGDPはインドの2004年に相当する。6年間インドが先行している。

 さて、日本、中国、インド、インドネシアがアジアの4大国であるが、まだインド、インドネシアはアジアの経済強国と呼ぶには、力不足である。
[世] [画像] - 名目GDP(USドル)の推移(1980~2010年)の比較(日本、インド、インドネシア、中国)

 インド、インドネシアの追い上げ、日中との競争はまだまだ先である。

 さて、日本と中国の1位の入れ替えは時間の問題であり、日本は追い抜かれ差は当面開いていくと考えられる。

 そのとき、日本はどのような心理状態になるのだろうか?

 それを予測するのは歴史を観るのが一番良い。ヨーロッパの海の強国イギリスは大陸の強国ドイツに最大2倍以上差をつけられた経験がある。1981年の1.3倍程度から2.3倍まで差が開いた(図はちょっと線がずれてていますね)。

[世] [画像] - 名目GDP(USドル)の推移(1980~2010年)の比較(イギリス、ドイツ)

このときイギリスはどのように感じただろうか?

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