1.ベンチャー上場企業数が増加している。
昨年50社を超える上場があったと言われている。
しかし、それでもリーマンショック以前のベンチャーブームには及ばない。
そこで
日本と米国をベンチャー投資、ベンチャー起業で比較し、
警鐘をならす論調が多いが、しかし
2.日米比較は、国家の歴史、国民、文化などで相違が大きすぎ、意味が無いとの考え方もできる。
また
ドイツと比較すると日本のベンチャー起業の状況は悲観的ではない。
ベンチャー起業に関する総務省平成25年度http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h25/html/nc112140.html
図表1-2-1-21 世界各国のベンチャーキャピタル投資額
ベンチャー投資のGDP比はドイツ0.03%日本0.02%を見ても、日本とドイツは差がない。
むしろ、米国0.09%と特にイスラエル0.18%が突出して異常値に思える。
同図を見ると、一般に人口が少ない国家は、ベンチャーキャピタル投資額のGDP比が大きい。
スウェーデン0.08%、フィンランド0.07%、アイルランド0.07%など。
人口5000万人程度以上の国家に限定すると、
イギリス0.05%、フランス0.05%、韓国0.03%
スペイン0.02%、イタリアにいたっては0.00%である。
3.起業におけるストロー効果
その際、ちょっと気になるのが、カナダの0.03%である。
これは米国の0.09%を考えると隣国なのに低い。補完関係ができているとも考えられる。
隣国に巨大なベンチャー投資の市場があれば、ストロー効果で、カナダの起業家、投資家が米国へ吸い取られることが考えられる。
それでは、日本で起業しないで、起業意欲のある人材は、米国へ行って起業する、米国と連携するが、合理性を持っている。
しかし、ちょっと米国は遠い?
4.日本とドイツの経済の競争力は強い。日本型を考えてみる?
日本とドイツは、米国、イスラエルとは異なる産業構造持っていると考えることが合理的である。
考えるヒントは3つある。
日本は大企業への就職を希望する人材が多い。大企業の名刺を持っていることが社会のステータスとなることもある。(油断するとヒラメとメダカ人材ばかりになる)
三菱商事は2014年連結対象企業626社を持っているなど、大企業は数百社の連結対象企業を持っている。(油断すると放漫経営になる)
日本企業は「大衆創造大衆消費」モデルである。(油断するとガラパゴスになる。)
この3つのヒントで考えるとさて、
あとは明日
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