2010年10月29日金曜日

企業が日本を見捨てる 政府の役割(1)

 国家と企業はかつて異なる存在だったが、今は非常に良く似てきている。かつては国家が企業を選んだが、今は企業が国家を選ぶ時代になった。企業に選ばれる国家という観点から見ると、経営戦略も国家戦略も、同じレベルで考えることができる。
 海外拠点を持つ企業に限ると、生産の約3分の1は海外で行われている。海外生産コストは国内より低いので、生産額ではなく個数単位、つまり実質でみると、この比率は逆転し、3分の2を海外で作っているとみて良い。優良企業、たとえば上位30社になると、海外生産比率は50%を超えるので、実質的な海外生産はもっと多くなる。
 こう考えると、これらの企業が日本で税金を払い続けてくれると考える方がおかしい。バブル期のピークに19兆円あった法人税は、いまや約10兆円を切るようになった。ある意味で、法人税が減った分は海外生産が増えた反映だと思った方が良い。それでも、トヨタ自動車、ホンダ、キャノンなど優良企業は、売り上げの大半を海外に依存しながら、なお税金の大半を国内で払い続けている。
 日本企業は海外現地法人を含め、重役やコア社員のほとんどが日本人なので、日本に本社を置いて税金を日本で払うなど、国内志向が強い。しかし、重役やコア社員の半数以上が外国人になってくると、より戦略的に、一番税金が安いのはどこか、一番情報が集めやすいのはどこか、どの国の市場で株式を上場するのが有利か、という発想が出てくる。そうなると、現在10兆円を切る法人税は将来、もっと減ってくる、と考えるのが自然だろう。

 国家政策とは
 日本の財政は、税収が歳出の半分に過ぎず、残りは借金である国債で賄っている。税収が一段と減ってくるとすれば、日本政府はどうしたら良いのか。そこで必要になるのが国家政策である。企業が海外に展開するのなら、一緒に世界に出ていって、そこでサービスを提供する。そうすることでしか日本政府は税収を確保できなくなる。企業に日本政府に対していかに「依存してもらうか」が鍵になる。

2010年10月22日金曜日

2年のゼミ長豊本君、富士通、YKKに出す名簿を誰かに作らせてください。

名簿は、どうも副ゼミ長の某さんが上手そう。パソコン名人!

学籍番号 氏名 学年 出身県 関心分野 質問項目

の枠を最低作って、関心分野、質問項目にこれから入れていきましょう。

連絡先を入れるかどうか(女性は?)、も考えてください。

将来希望も書きたいね。

清家

2010年10月20日水曜日

3年生 木曜日の面接は最初に5分間現在の就職への自分の考えを述べること

個人面談15分です。
5分間現在の就職への自分の考えを
1.学生時代に頑張ったこと2分間
2.就職先への条件    2分間
3.自分の希望(事情・自己都合)1分間
合計5分

2010年10月19日火曜日

2年生YKK工場見学11月24日(水)午後決定(^^)

YKKも富士通と同じように勉強しようね。
しかし、当面は富士通に集中!!!

2010年10月17日日曜日

テーマパークとキャラクタービジネスを語ろう(1)


 TV幼児番組、遊園地での着ぐるみのキャラクターは、ディズニーランド の発展、TVアニメ、デジタルゲームの進化で大きな概念上の変化を遂げた。またこのキャラクタービジネスの企画過程は、インターネット上におけるメディア技術であるクラウドコンピューティング、CG、人工知能、携帯端末(電話)などによって大きく変容を遂げようとしている。 
         富山市ファミリーパークのキャラクター里ノ助くんと富山駅のみなさん

 なお東京ディズニーランド のパーク内にいるミッキー・マウスなどのキャラクター達は、個性を持つ、生きているキャラクターとして扱われており、着ぐるみであることを顧客に感じさせないことが重要とされている。キャラクターを演じるキャストは、ディズニーランドでキャラクターを演じている(いた)事実を、在職中・退社後問わず外部の人間に漏らさない旨の機密保持契約をディズニーランドと交わさなければならない。ミッキー・マウス、ミニーマウス、ドナルドダック、グーフィー、プルートの5大キャラクター、また、チップとデールを入れて7大キャラクターは生きているとみなされているのである 。
 清家・今村の概念はこの個性を持って生きている存在としてのキャラクターをより人間として成長していく「人格化過程」にある存在として規定している。またキャラクターはその法人化によって法的、知財的な権利は主張確保しうる(青木)、キャラクターは防衛性、拡張性、複写性、匿名性、習慣性の5つの特性を持つ(清家)。

里ノ助くんと富山市キャラクターライちゃんと踊る
3年生佐藤くん、ゼミ長中川くん、村上くん

里ノ助くんの中に入っていた女の子は可愛い!!!’今度ゼミで見学?に行こう!

 テーマパークが抱える問題は欧米と日本では異なっているといわれる。ディズニーランド など欧米のテーマパークの多くは、創業者の初期コンセプトに支配され、衆知を集めることができない。また日本の多くのテーマパークに見られる衆知を集めた結果、コンセプトが曖昧になり過ぎる。
  
テーマパークにおけるビジネスモデルについての進化論的仮定 

 現在、テーマパークは、成功モデルである東京ディズニーランド、東京ディズニーシー の年間売上合計が日本全国のテーマパーク等の売上の約半分を占める。東京ディズニーランドと東京ディズニーシーはビジネスモデルが異なる。理念的に分けると、東京ディズニーランドはディズニーランド創業者のウォールト・ディズニー のミッキー・マウス をキャラクターの中心に据えた個人の頭の中で完結する。東京ディズニーシーはウォールト・ディズニーのコンセプトに基づくが、多くの企画者が顧客の要望を中心に周知を集めて海のイメージで東京ディズニーシーを構想している 。前者はウォールト・ディズニー一人の完結した知性に基づき進化を続けるが、後者は顧客の要望に基づき多くの企画者によって進化していくことになる。
 東京ディズニーシーはロサンゼルスのロングビーチに開園の予定であった「ディズニーシー」(仮称)のコンセプトを流用したものであるが、ディズニーにとっても初めての施設でノウハウが無く、日本導入にあたっては東京ディズニーリゾートを経営・運営するオリエンタルランド (OLC) が関わり、日米共同で新たに企画・開発されたため、日本型の衆知を集める企画が行われることになった 。
 ウォールト・ディズニーはディズニーランドにあらかじめセットされた成長のモデル「DNAによる予定された成長」を構想していたと思われる。米国のディズニーランド、東京ディズニーランドはこの構想にしたがって進化していく存在である。
 それに対して、東京ディズニーシーは、日々学習体験によって変化していく過程「日常学習」によって進化していく衆知が加われる余地が大きい。キャラクターでも違いが生じる。リトル・マーメイドやアラジンなど、東京ディズニーシーのコンセプトに沿ったディズニーキャラクターは登場するが、ミッキー・マウス他のいわゆる11大キャラクターは、居住場所が東京ディズニーランドのトゥーンタウンなどになっているため、「親善大使」などという形で登場する。
 東京ディズニーシーの企画では、様々な人と日常的に関わって、そこから学習する自由度が高い。当初海の冒険、ロマンを伝えるメッセンジャーとして創出されたディズニーシーであるが、社員や、取引先の要求によっても学習、成長していくことができる。しかしそれは良い影響だけではなく、運営の際、イメージが運営者ごとに異なり「コンセプトがバラバラになる」というイメージが拡散される危険性を持っている。子供の成長において躾が重要であるように、東京ディズニーシーの企画者の日常的学習は ある意味の「躾(社内規範・社内常識・管理方針・予算など)」によって全体として修正されなければならない。 
 前者は欧米のテーマパークに多く、日本の多くのテーマパークは後者が多い。

                   里ノ助くんの誕生パーティ(^^)

 前者は時として独善的になる危険性を内包しており、後者は逆にコンセプト、イメージが拡散してしまう不安を内在している。

ロボット経済の哲学を求めて

 ロボットが機能する工場、医療サービス現場、検索ロボット、売買ソフトが活動するインターネットの場では、ロボットやソフト、人工知能は徐々に人間を助ける存在から、人間に代わる存在へと進化しつつある。工場ではロボットは自立性を増して、多くの場合人間は介在しない。戦闘ロボットは米国軍の主力兵器として自立性を増している。日本の最先端宇宙ロボットであるハヤブサは世界で日本の技術がもっともすぐれていることを性能で実証した。小惑星イトカワと地球との飛行中、イトカワでの活動中、ほとんど自立して使命を達成しえた。世界の軍事専門家でハヤブサの技術に驚嘆しなかった人はいないと思われる。
 またインターネットの検索ビジネスでは、最後の検索結果を人間が利用するまではまったく人間の手を借りず、検索が行われる。このことは、多くのソフトが人間から独立し、主体性を高めつつあるとも考えられる。
 さて、工場、インターネット上の経済で人間は経済主体である。ここで人間から独立した活動が行えるロボット、ネットロボット、ソフトなどを経済主体として規定できる。経済主体(economic agent、economic man、 economic unit)は、消費者と企業を一般に対象とする 。経済主体は人工知能の進化、ロボットの登場によって、人間だけではないと明確に認識できるようになってきた 。このとき経済の対象は人間とソフトの統合システムとならなければならない。
 この規定が許されれば、工場、インターネットの場での生産、販売、消費といった活動は、人間とソフト(ロボット)の2種類の経済主体による「混在」経済として説明できる 。ビジネスモデルで利活用されるソフトは大部分が生産・販売の人間支援であり、インターネットビジネスで人間が関わる時間(マンタイム=人間時間)を次々とソフト(ソフトタイム=ソフト時間)に置き換えていった企業が勝者になっていく可能性が高い 。
 将来、特に消費の人間支援ソフトは、インターネットにおける人間支援ネット経済の中心となる可能性が大きく、消費・小売業の課題として消費支援ソフト以外の人間支援ソフト開発を経営ノウハウで行うことが増加すると予想される。インターネットで学生が遊び、主婦がショッピングをしているときの検索ソフトは消費を行う人間支援としてフル活用されている。インターネット上で今後、増加するのは生産・販売の人間支援ソフトより消費の人間支援ソフトであると思われる 。
 その理由は、生産・販売の人間支援は競争力を持った個人(専門化)の分身として創造されなければならない。それに対して、消費の人間支援ソフトは消費者(素人)の分身であり、競争力をさほど要求されない。さて、人間支援が無数にインターネット(人間支援ネット)上で、人間支援対人間支援でビジネスを行うのが未来の経済である。
 現在、企業にとって創意工夫による競争優位を作り出せるのは、人間とソフトのコラボレーションツールの開発などが多い。これらの組織能力向上の改善につながる人間支援ソフトの開発と利活用ノウハウの作成がインターネットビジネスの新しいマーケットになると思われる。
 インターネットにおいてヤフーが登場したときは、人間をかなり介していたため検索ビジネスはソフトto 人間が主であったが、グーグルの登場と、各種検索ロボットの開発、人工知能研究の進展と検索システムへの応用で、急速にソフト to ソフトへと進化した。

ロボット経済の哲学を求めて

 未来の経済における人間支援ソフトの開発について、その方向性とその経済における哲学について模索、考えてみたい。インターネット上に無数に登場し、企業における従業員、消費者を支援しようとしている人間支援ソフト、ネットロボット、ロボットは実は、人間の多くの機能の一部を効果的に切り出して作られている。企業は従業員である人間にその機能の全てを求めているのではない。求められているのは人間の機能のうちのほんの一部だけなのである。にもかかわらず、知識だけを切り取ることが不可欠であるため、大半のいらない部分を含めた人間関係が企業内の仕事の場に巻き込まれることになる。これが実はストレスなのである。
 仕事仲間が親友であっても全人格を好きになることはできない。好きな女性でも、嫌なところは必ずある。嫌なところがあるからこそもっと好きになれる、などともいうが、やはり嫌なものは嫌である。これらは全て人間と知識は切り離すことができないという考えから発生しているのである。将来は関係が個人を求め、個人を解体し、人間支援ソフトを作り出していく時代がくると予想される。このように考えれば、人間支援ソフトのインターネットでの急増は「個人が関係によって解体されていく過程」において拡大したとも考えられる 。これは人間という種の未来における宿命なのか、進化なのか、ロボット経済哲学で問われなければならない。これは我々が「2001年宇宙への旅」でキューブリックから課せられた未来、それから問われ続けている何かなのかもしれない。
 ロボット経済が未来に到来するとして、その経済の中で、人間における知識の切り離しが上手くいくかどうかが、実は人間社会、サイバー社会の進歩、ロボット経済の構築に大きく関わっているのである。ロボット経済の哲学はここから模索されねばならない。
 例えば、セザンヌの絵があったとする。そこに、セザンヌは嫌いだけどその絵は好きだという人がいたとすると、その人は「絵」という「知識を外部化した存在」だけに目を向ければ良い。「絵」を知識の外部化した存在であるとすると、それはセザンヌの分身であり、セザンヌが社会で果たす芸術的貢献を代わりに支援する存在であるということになる。そして、その分身はセザンヌに代わって「人間支援機能」を果たす存在となる。「絵」でもソフトでも同様であると考えるとロボット経済の未来イメージは理解しやすい。
 将来は関係が個人を求め、個人を解体し、人間支援ソフトを作り出していく時代がくると予想される。そのための哲学、それがロボット経済学の模索の一里塚である。

日本における経営学形成への試論(2)

4 新表現主義の経営学の熱狂的受容
 1980年代以降の経営理論は様々な表現と価値観が特徴で、新表現主義(Neo-expressionism)とでも呼べそうで、「奔放な理論」により米国から輸入学問を現場の理解で修正しようとした70年代以前経営学と明らかな断絶がある。理論は、大胆な仮説と具体的なイメージが特徴である。
 新表現主義は、1970年代後半から1980年代中ごろまで経営者、経営学者、経営教育団体、経営教育者を支配した新経営教育の様式である。知識創造、価値創造を協調する新教育である。それまでの欧米型翻訳経営学(誤訳の再解釈議論も含めて極めて難解で、日本にも合わなかった)の難解さにうんざりしていた経営者、経営団体に熱狂的に受け入れられた。

5 企業教育の大衆化とグローバル化
 日本の教育型は一般にドイツなど欧州を基礎にし、それに第2次世界大戦後の米国の占領の影響で米国型が加わったと理解されている 。第2次世界大戦後は、教育機関の最初の顧客は政府、地方自治体であり、占領軍としての米国であった。したがって、顧客志向の教育は、公的機関との間の組織間関係の中で作られた。
 第1期は戦後の復興期、初期高度成長期である。行政指導型教育であり、この勝者が東京大学を頂点とする国立大学であり、三菱重工業、東芝、日立製作所、日産自動車、鹿島建設といった企業群へ人材を供給した。この時期、経営教育は少数精鋭に対するオーダーメード教育を求めていた。それに応えるのは欧米からの教科書の輸入と現場理解によるオーダーメードによる修正であった。
 第2期は1960年代以降で後期成長期から安定成長期である。企業教育の大衆化の潮流と連動していた。教育はより合理的でコストの安い、レディメードの登場を待望していたのである。消費者を顧客と考える企業が顧客となり、教育機関はその組織間関係の機能として人材を供給した。これらの企業は販売網、部品供給企業群の系列組織を形成し、消費者と企業との組織間関係が形成され、私立大学を中心にこの組織間関係に組み入れられた。 
 顧客志向の従業員が日本企業では正当性を持っている 。顧客への貢献は1社のみでは限定された貢献となるため、組織間関係にその企業統治は及ぶことになり、トヨタ自動車のなどでは数百社から数万社を超える企業がその組織間関係の対象となり、教育機関もその組織間関係に組み入れられることで合理性を持たざるを得ない。松下電器産業のパナショップといった販売網、トヨタ自動車のディーラー網、系列への大量人材供給機能を果たしたのが大都市の私立大学である。この時期、都市部の私立大学は都市部へ地方から人材を移動させ、工場の地方移転という形で資本を都市から地方へ移動させた。これは教育の大衆化と呼ばれ、経営教育は大量生産の時代を迎えた。
 日本では、終身雇用、年功序列、企業別組合等の日本型経営への人材供給を前提に、教育者の利益を中心に考えた長期志向の大学統治が行われた。
 この日本型大学は、1990年代以降の不況とグローバル競争の中での日本企業の変質と連動し変質し、改正商法による株主主権中心の米国型企業への日本企業の転換に合わせ教育が修正されつつある。また2009年金融危機により日本企業では再度、顧客志向ものづくり型への日本企業の揺り戻し的転換が起こっている。度重なる供給先である日本企業の変化は、組織間関係を形成している大学に企業の変化と連動することを要求する 。
 また日本企業は現在世界を中心に海外戦略を行っており、その帰結として顧客の概念は徐々に変化しつつある。この顧客の概念の変化が、教育機関の組織と組織間関係を変革させる。このように日本企業とその組織間関係を顧客志向と規定し、次に顧客の概念の変遷が、日本型企業統治の変遷であると考えれば教育改革はその枠の中で連動されなければならない。

6 現代の経営学と大胆さ
 現代の経営学は、大胆な仮説を実証データで検証、単純化された用語の使用、対比的用語の多用など、技法的には思想史における抽象表現主義の影響も受けており、哲学分野などの隣接領域の人材を思想的媒介とし、教育団体にとって操作性の良い人材が主導者として選択され、若いシンボル的人材を定期的にデビューさせる。
 経営教育団体のマーケティングとプロモーションによってこのブームとも呼べる現代経営学、経営教育が、大量生産のテキストとして創造される時代になった。その結果、経営教育団体主導の経営学の登場となり、現代経営学は方向を見失いがちである。現代経営学の方向喪失、経営教育制度の見直しの中、経営教育は、どういう方向をとるべきなのかというのが課題となっている。特に日本企業の多くは隔離された経営文化のなかにあり、経営学におけるポストモダンとは、嫌悪すべき伝統が力を失った開放的な状況のようにみる傾向がある 。

3年生 個別指導が一番だね(^^)。10月21日木曜日午前中

3年生

先週の「宿題?」進めていますか? 中川ゼミ長フォロー、特に約3名のマンツーマンディフェンスお願い!!

現実的には、就職、大学院進学、後継者など、人生の分岐点に直面している(そう感じていない人も・・・(^^;)?)

10月21日木曜日、午前中研究室まで来てくれないかな?

将来の大事!なので、おそらく個人事情が相当ある場合もある
「おばあちゃんが富山の企業でないと絶対だめ、結婚相手は・・・とうるさいとか?」
とも感じているので、他の人が同席しないほうがいいと思う。

時間がかち合うとまずいので、希望者はseikeakit@ezweb.co.jpまでメールしてくれる

このような個人面談は今後も行うけど、できれば早いうちがいいので今回できるだけ来てください。

中川ゼミ長、就職活動中は、3年生はゼミは例年停滞状態になる。
フォローしてくれる。

大学院生・研究生・4年生、 10月21日木曜日3限 214演習室で論文とパワーポイントの作り方指導をします。

10月21日木曜日3限 214演習室

大学院生・研究生と4年生は集合。

出席できない人は大学院生・研究生はそうゼミ長に、4年生は加納総ゼミ長に連絡してください。
個別指導?を考えます。

①論文の書き方を、昨年院生で最優秀賞をとったゼミの先輩李さん(オムロンに就職)を手本に行います。

②パワーポイントの発表はどのようにするか、それを論文にしていくにはどうするかパワーポイント発表はどのようにするかも指導します。

そうくんパワーポイントの用意をしてくれますか。

院生の張さん、その最後にパワーポイントで報告しよう。

2010年10月16日土曜日

2年生 富士通を徹底的に勉強する(^^)ゼミ長豊本君


富士通はA研究所主席、K部長が講義?していただく(このお二人はとにかく凄い!!!Tだよ!でも楽しい方々です。愉快に鍛えていただけます(^^))
若いのだから気合いで!気合いで!絶対負けないように。

見学した際、全員質問できるように!!!!!
(東京へ行くのだから無駄遣いはしばらく我慢!)

富士通について次回までに全員予習してくること
(今日の日経新聞の12面に「富士通山本正巳社長の米国でのスマートグリッド参戦」表明の記事があるよ!社会面「インターンシップ短期化ため息」にも富士通の記事あり!)。

予習の方法は
①インターネット上で「富士通 論文」で検索するグループ
②3階の資料室で「富士通」の論文、専門雑誌、特に日経ビジネス、日経・・・といった雑誌を調べてくるグループ
③アマゾン他で富士通に関する一般書を調べて、図書館へいくグループ
④日本経済新聞社最近3年間の富士通の記事を調べる?資料室、図書館?

どれが一番楽かな(^^)それが直感的に分かるようになるのも勉強の成果(^q^)

ゼミ長、副ゼミ長2名+1名を4リーダーにして「勉強グループ分け」ができるかな?10人の割り振りはゼミ長に任せる。

調べた成果をパワーポイントで次回発表する(^^)。
次回は時間が無いので?
枚数はゼミ長に一任。1枚でもOKだよ。
携帯で撮影してパワーポイントで映す!とか「楽をするアイデア」も工夫して

これは将来の卒論の基礎づくりとなるよ。

2010年10月15日金曜日

現在の中国は日本の1970年代 田中角栄元首相研究の重要性と未来的アジア的意味


 本研究は、首相のシンクタンクとブレーン組織と江戸期以降の日本海側地域の前史を視野に入れながら、また最近の小泉内閣以降の地域切捨てといわれた歴史も念頭に置きながら、田中が総理をめざす過程で組織された東京と日本海側のブレーングループ(政治家・官僚・大企業・地方経営者など)についてオーラルヒストリー作りを試みる。
 この研究は中国が現在行っている中国改造計画ともいうべき、工場地方移転、全土新幹線計画・・・の未来予測の資料ともなうものである。何度も触れているが、インド、インドネシアは日本の1960年代高度成長、中国は1970年代安定成長、韓国は1980年代先進国化、欧米は1990年代バブル後政策に学んでいる。そして日本の史的資料、史的研究は各国の未来予測である。
 日本海地域は田中角栄政権と補佐集団の地域振興政策によって大きく変化した。この研究は地域産業振興・技術史と近現代史の3視点で存命者と後継者からオーラルを行うものである。日本海地域は戦後の脱アジア産業政策・技術導入と企業行動で大きく没落し、かつて田中政権の登場によって注目され、また現在アジアの興隆によって再び注目されようとしている。田中の東京のブレーンと日本海側資本と経営者群が連携し如何なる政策、経営を打ち出したか、また政策提言を実現のためにどのような制度、手段を考え、その中で何が達成され、何が達成できなかったかを具体的に検証し、新しい地域振興モデルを構築する。内閣総理大臣のリーダーシップと貧困地域振興の構造の問題点を歴史的に実証的に明らかにし、世界の新興国の都市農村格差解決の史料とする。
 首相は、戦前において国策研究会、昭和研究会といった民間シンクタンク、企画院といった内閣直属の官民連携組織を活用した。また戦後は、吉田茂以降、池田隼人の高度成長企画グループ、佐藤栄作のSオペと呼ばれたグループは著名であり、日本の経済成長を企画したといわれているが、必ずしもその構造と機能の全体像が開明されてはいない。その後継の田中角栄首相は列島改造計画を作成したグループを組織したがその記録と解明は不十分で、特に連携した越後交通などの日本海側資本・技術と経営者群の実態は記録が乏しく、存命者も年々減っている。
 田中政権の日本海地域振興がそれ以降の大平・中曽根政権でどのようになったか、第二次臨調以降の様々な試みとも対比しながら、その特徴を技術史・日本海視点で捉える。

2010年10月14日木曜日

宿題 院生 学部生

富山大学健康看板研究会の研究活動中

富山県新世紀、富山市ファミリーパークの委員の方と研究打ち合わせ中、熱心でしょう(^^)。

2年生 富士通、YKKを見学する際の目的について調べてくること ゼミ長、副ゼミ長、副ゼミ長頑張れ
清家の宿題 富士通とYKKに明日お願いする。
 経営学の検証方法は①アンケート、②インタビュー、③見学調査、④文献調査など


3年生 2週間後までに 就職先について特に3名頑張って徹底的に調べてくること。先輩は公務、企業どこでも沢山いるので招待講演を大学でしてもらおう。 ゼミ長中心に人選しよう。 自分を育てる大人と出会おう。

4年生 2週間以内にパワーポイント20枚まで増やそう(^^) 卒論での先行研究、仮説検証用の専門書、論文を3つ以上読むこと。キーワードを10程度決めて、3階資料室で検索。大学教授の書いた、注、参考文献の多いものから選ぶのがベストかな。

大学院生 パワーポイント30枚できた?
研究生  とにかく毎日日経経済教室を読んで、300字に要約すること

2010年10月13日水曜日

法政大学経済学部永岡文庸ゼミを総ゼミ長、ゼミ長は注目法政大学のホームページ


法政大学経済学部永岡文庸ゼミを大学院そう君、総ゼミ長加納君、3年ゼミ長中川君、2年ゼミ長豊本君と副ゼミ長、ちょっと注目してみて

活動、参考にしよう(^^)!!

2010年10月11日月曜日

世界有数の貿易ルート「日本海通過航路」と国交省港湾投資 シャッター通りにあるお店が東京港、横浜港、名古屋港、大阪港、神戸港?


太平洋岸貿易ルートは猫の子もいない寂しい「シャッター通り」?
人影もないシャッター通りにあるお店が東京港、横浜港、名古屋港、大阪港、神戸港?

清家彰敏・清剛治「社会資本の老朽化・陳腐化とグローバル政策 - 太平洋側工業立地時代の終焉 -」研究・技術計画学会全国大会報告(亜細亜大学)2010年10月10日参照

米中・米韓貿易において日本海通過航路は10%近い日数と燃費の削減をもたらす(以前のブログ参照)。
中国の最大の輸出国は米国あこがれの「アメリカ」である。地球は丸いから、中国、韓国からアメリカに行くには対馬海峡を通って津軽海峡を抜けてアメリカに行くのが最短距離なのである。

したがって  
日本海は世界有数の貿易ルートになりつつある。

また温暖化にともなって北極航路が開設されると、コンテナ船は砕氷船に先導され北極海、ベーリング海、日本海を通り、3 分の1の日数、燃費で欧中韓を結ぶ。日本海通過航路はさらに拡大し、将来世界最大の貿易ルートになる可能性がある。

さてアメリカ、中国、韓国は貿易大国である。2009年貿易額(単位は億ドル、1ドル85円計算)

(財務省「国際収支統計」、JETROより)

日本はGDPの割には貿易額は小さい。
それなのに

日本の太平洋岸を通るコンテナ船は日本向けだけになりつつある(太平洋岸貿易ルートは猫の子もいない寂しい「シャッター通り」になりつつある?)。
その人影もないシャッター通りにあるお店が東京港、横浜港、名古屋港、大阪港、神戸港とも考えられる。

将来を考えると
韓国は貿易依存度が強く今後とも積極的に貿易振興を行い、日本海通過航路はどんどん活用される。また中韓の輸出先としてのあこがれのアメリカはまだまだ輸入が増える可能性もある。



(輸出依存度=財の輸出額÷名目GDP、輸入依存度=財の輸入額÷名目GDP、輸出入は財のみサービスの輸出入は含まれない。内閣府「国民経済計算」、財務省「国際収支統計」、JETROより)

さて、どうしょう?
お客(コンテナ船)が通る銀座大通りになった「日本海通過航路」は大きなお店は博多港しかない。

お客は素通り、裏通りの「太平洋側シャッター通り」にお店があるので、「そちらに行ってください、昔は栄えてましたよ」と言われてもお客(コンテナ船)も困るよね。

どうすればいいか?考えてください。

2010年10月10日日曜日

大学院生修論PPT30枚発表、4年生卒論ppt10枚発表

修士論文は、大学院生は中間発表11月末提出、ここでほぼ9割できていないと留年の可能性が高い。

卒論は、4年生は今週木曜日3限目ppt10枚発表。

テーマ
キーワード
問題意識
先行研究
研究課題規定
文献研究
仮説
参考文献

までを4年生はppt10枚で発表すること。

修士論文は
問題意識
先行研究
研究課題規定
文献研究
仮説
検証
参考文献

までを今月末までにPPT30枚で報告する。

2010年10月5日火曜日

日本における経営学形成への試論(1)

1 構造主義とポスト構造主義
 経営学における構造主義的志向は、経営において何らかの形で構造を重視する立場である。研究対象を構成要素に分解して、その要素間の関係を整理統合することでその対象を理解しようとする点に特徴がある 。構造主義では、デカルトの哲学に象徴されるように、哲学、論理学、数学においては、すべてのものは部品に分解され、部品の合計が全体である。したがって、経営においても正確に表現するためには、要素に分解され、全体が理解、創造された 。
 哲学、論理学、数学に求められた厳密さで、言語が再設計され、正確な構造が発明され、言語が科学化する。次に経営においてもより厳密な分析、再設計が行われ、構造主義で組み替えられていった。それが経営における構造主義である。
 それに対して、ポスト構造主義、ポストモダンとは、あらゆる諸要素を複雑に重ね合わせ、過去の諸経営思想及び、諸企業事例等から引用することによって構成される。ポストモダンの特徴としては、一つの強力な原理なるものによる支配というものが存在しない。それ故、折衷主義的傾向、様々な諸要素を寄せ集めることによって成立している。ポストモダンは、画一的及び均質化ではなく、差異を主張することによって登場した 。差異を強調するとき、多様性は曖昧さを生み、正確な表現は困難になる。

2 ポスト構造主義経営学とメタファーの多用
 ポスト構造主義、ポストモダンでは、どうしても分析的、正確に表現できない感情、意思、暗黙知等を伝える手段が必要なる。メタファーとは、例えのことで、あるカテゴリーに属することを、類似性を有する別のカテゴリーで表現することを示している 。
 メタファーは形式が創造されるまでの混沌とした状況で多く使用されるという特徴を持っている。経営理論が創造される場においても、初期の理論はメタファーが多用される傾向が見られる。この点でメタファーと形式は、経営理論の創造、評価、観察において重要な意味を持っている。
 経営現場、経営教育現場をイメージ、メタファー(隠喩)とシンボル(象徴)で観察をすることができる。ある体系から逸脱する方向性(メタファー)と根源的なものへと凝縮する方向(シンボル)が企業事例、教育事例の表現の基本的な構造である。教育現場は両者が調和的であるか、対立的に共存するかで観察することが出来る。

3 日本企業では教育は欧米より意味が大きい
 日本企業の経営者の理想は、全従業員が自律的活動で自らの職務を改善し、進化を続け企業が絶え間なく成長していくモデルである。トヨタ自動車の工場では「自働化 」と呼ばれる。従業員は経営者がいなくても経営者の意を挺して働き、向上し続けることが理想である。経営者の理念=DNAがなくなってもまったく影響されず進化しつづける組織である。トヨタ自動車に最初のDNAを植えつけたのは、豊田喜一郎元社長、次のDNAは石田退三元社長、大野耐一元副社長、それ以降は変化が基本的に無い。その3名以外は大きな変更を加えていないともいわれている。経営者が居なくても、まったく全従業員の行動が変化することはなく、進化しつづける。この間のメカニズムは同質的な知的傾向を持つ従業員の連続的な再生産である。
 欧米の企業、中国の企業は経営者が重大な意思決定を繰り返し、企業は危機を乗り越えていく(清家・馬,2005)。経営者は意思決定、従業員は行動である。日本では、経営者が顧客の代理人となり、意思決定と行動を行う。そして、この意思決定と行動を組織で共有する。組織の構成員にその意思決定と行動を委譲し、自分がやる以上に意思決定と行動の水準を向上させて、経営者が居なくてもできる組織にする。これが日本企業の現場の特徴である。

2010年10月3日日曜日

今年は法政と合同ゼミ?清家のお友達:法政大学某ゼミです。総ゼミ長ゼミ長参考にして

ゼミナール

ゼミの活動内容
○ 2年生は購読とチームによる事例発表(夏合宿)。
○ 3年生は日経ビジネス誌を題材に事例研究&ディベート(2年と合同)。 
○ 4年生は卒論(全員)制作と事例研究&ディベートの参加。
○ 主要イベントは2つ。学会主催の研究報告会と全国の大学のゼミが競うインナーゼミ大会への参加。
○ ゼミ合宿は春休みと例年9月中旬で2泊3日の夏の2回。

最重要の学習の場
 当ゼミは、ゼミ長と副ゼミ長、幹事長など学生による自主運営が特色です。経営学の基礎的な勉強を初年度前期に。自らテーマを選び資料集めや現場調査そして成果を発表する研究が主体。そのゴールは4年時の卒業論文作成です。
3年間という時間を活用し、個性がぶつかり合う集団学習で、自らを成長させる意欲と持続力のある学生を歓迎します。

論説に惑わされるな数字で語ろう(2) イチローより松井のほうが上位!?

イチローと松井を比べてみると

イチローはやはり一番打者だから、監督は塁に出てほしい。

イチローの米国時間10月1日現在 出塁率? 160試合670打数211安打48四死球打率.315 出塁率.360
松井秀喜                 144試合479打数130安打68四死球打率.271 出塁率.362

なんと松井が上!!??

このような意外性のある数字も清家ゼミ生卒業論文でどんどん探そう!

ビジネスプロセスの下流オーバーフローの意味 メール仕事依頼の劇的?弊害


 「メールでの仕事依頼(発注)が急増しています。会わないから気楽に仕事を頼めるからです。従って従来は1時間かけた応答を10分で返さないと処理できない」と東京海上火災日動のK君が昨日言っていた。

これは最高のニュースです。

 明らかにメール仕事依頼発注(ビジネスプロセスの下流)はオーバーフローとなっている。これはメール仕事依頼の劇的?弊害である。ビジネスプロセス上流・中流にどのような影響を与えているか?

ここから新しい組織モデル研究への「緊急要請」が生まれる。

 なぜ「緊急要請」か分かるかな、清家ゼミ生!!

現在、経営組織論は、

組織・組織間関係の「構造」研究より
組織が顧客に対してどのような「プロセス」(ビジネスプロセス)を創出できるか、
が企業の成功失敗の鍵となった。

したがって、

プロセス研究

が焦点になっている、

それが理由だね。

正解した人?

ゼミ長は当然正解だよね(^^)。

さて

パラドクスだけど

プロセス(手順)が研究される時ほど、本当は「構造」について深く考えていないといけないんだ。

加納総ゼミ長、君は()の幹部候補生なんだから、特にこのような公的組織ほどそのことが重要。

理由は入?後、すぐ分かる。?で終わるか、?までいけるかの分かれ目かな(^^)。

世界における組織研究でも「プロセスの意図を的確に構造に落せる?」表記手法はまだない。
実はこの分野での実践事例(成功事例)は日本が一番多い。

イエローハットの創業者鍵山相談役はその筆頭のひとり
(北陸イエローハットの松原社長後輩のゼミ生にその真髄を教えてあげてください)

日本型顧客満足経営の神髄はプロセスにある。組織研究頑張ろう(^お^)

今週木曜日4限院生ゼミ生基礎ゼミ視聴覚教室全員集合だよ

2010年10月2日土曜日

【平成23年度 グローバルスピード経営研究会のご案内(清家)】

日本企業は、グローバル競争においてスピードで劣ると言われております。特に新製品開発、顧客にとどけるスピード、不採算事業から撤退するスピードを求められています。1980年代日本の自動車産業は欧米の2倍以上のスピードで車種開発、生産を行い、世界企業を凌駕しました。4倍のスピード開発は4倍の製品投入を可能とします。若手リーダー、技術者は4倍のプロジェクトを経験、成長できます。新興国は今後急成長し10億戸以上の住宅建設が予測され、新幹線、高速道路、スマートグリッド、水ビジネス、原子炉、環境への膨大な投資が行われます。しかし、スピードが遅いとビジネスチャンスを逸します。
 この研究会では、製品開発・生産のスピードは「早い・速い・疾い」の3種があり、①情報通信②トヨタ生産方式などの経営手法③プラットフォーム構築などにより加速を試みます。この研究会は、新成長戦略の理論と実践をつなげる場として、参加企業と講師との間で「4倍速経営への挑戦」について討議をし、一歩進んで「スピード情報システム」研究開発にまで繋がることを考えたいと思います。そのために、国内外の企業の実務家と第一線の大学研究者・コンサルタントを提言者として迎え、提言者と参加会員による徹底した質疑・討議を進めます。さらに参加企業の課題発見・解決に役立つことを目的として、コーディネータによる総括的なコメントを提供いたします。異色の最先端優秀企業の参加など、グローバルスピード経営のための「多角的な人的ネットワークの構築と活用」を大きな目標としております。
この度、新たな研究会を立ち上げます機会に、広くご案内をさせていただきます。積極的なご参加をお待ちいたしております。

2010年10月1日金曜日

スピード経営とリーダー・技術者育成

スピード経営については大きなテーマとして7,8,9月取り上げてきた。

整理すると
日本企業が世界と競争するには4倍速以上が必要
1980年代の日本自動車産業の優位は2倍速以上スピード開発・生産であった(今は追いつかれた?)。
スピードが4倍以上速いと一つの組織で4倍以上の事業・製品が開発できる。
ソフトウェア開発で新日本型グローバルスピード経営を実現しよう。

であった。

ここでもう一つ

スピード経営の効果がある。

リーダー、技術者はプロジェクトを何度経験したか、修羅場をくぐったかで成長する。

例えばトンネル技術者などは生涯に2つか3つしか体験できない。

スピードが4倍になれば4倍のプロジェクトを経験できる。

日本企業が世界よりスピードが4倍遅いということは

4分の1の数のプロジェクトしかリーダーと技術者は経験できないことになる。

経験で成長するとしたら20年もたてば大きな差になる。

できれば6倍速くらいにして、今の6倍の経験を若いリーダー、技術者にやらせよう(^^)。

高齢者の夢を子供たちに伝える未来組織(4) デジタルテレビとおじおばレス組織


2011年デジタルテレビに日本中が買い替え。

高齢者はテレビを観る。大画面テレビが好まれる。
そしてこの大画面テレビはインターネットパソコン・カメラ装着テレビ会議装置でもある。

このテレビを通して、高齢者は孫ひ孫とバーチャルに繋がり、また世界と繋がることができる。

孫がスマートフォンから送ってくる画像、立体画像を介して一緒にショッピング、バーチャル観光旅行ができる。

大画面テレビを観て一緒に遊んでいるうちに、

高齢者は孫ひ孫と近所のイベント会場、国内旅行、海外旅行へ行きたくなる。
そのために健康にならなくてはと運動を始める。
ひ孫との会話に困らないようにと新聞も広く読み始める。

とにかくバーチャル3世代同居の時代の幕開け

おじいちゃんビジネス=孫ひ孫ビジネス

さて、このバーチャル3世代同居で昔の家族モデルがさいげんできたのでしょうか?

残念、できていない。

それはなにが欠けているのか。

一番重要で皆がつい忘れるのは、何か

それはおじさん、おばさんである。

日本は二人っ子、中国は一人っ子

その結果、日本と中国でおじさん、おばさんが激減した「おじおばレス社会」という人類が経験したことのない時代が到来しているのである。

このおじさんおばさんの意味を考えてください。

かつては家族と社会の中間に親戚(おじおば)という中間組織が広く存在していた。

その機能は何だったのだろう?これは非常に重要だったのでは?

組織論的には、家族の内部組織は外部の親戚(おじおば)という組織間関係と環境である社会との3層構造が存在していた。

この組織間関係は長期的関係により取引コストが低い?(交際費?)関係であり、家族組織が直接社会環境変化にさらされ、変質することを防いでいたとも考えられる。

この親戚という組織間関係の層が薄くなる、中国などでは無くなる?とき
守っていた防壁(組織間関係)が崩れ
家族は大きく変質するとも予測される。
崩壊さえありうる?

これをデジタルテレビ+スマートフォン
+ロボット・ネットロボット(ロボットについては8月9月論じました)
が解決できるだろうか。