2010年11月4日木曜日

総合商社モデルと開発営業・循環

総合商社は

米国穀物メジャーのような「遺伝子による上流支配(原料)で」原料を技術革新して支配を深めていくのではなく、
下流(小売・食品会社)がお客のニーズに応えやすいような原料を開発していく。

世界の人々がマクドナルドとコカコーラばかりの生活をするならコーンと大豆に重点をおき、遺伝子による原料革新を繰り返す米国穀物メジャーがよい。

小麦・コメを中心とした豊かな食文化を行うには以下の「ボトムアップの日本型新食品開発プロセス」が優れている。

開発営業=ボトムアップの日本型新食品開発プロセス(プロセスから循環へ)

①顧客の好みをコンビニ(セブンイレブン、ローソン・・)、スーパーマーケットと一緒に日清製粉、キリンビールなどの研究者が調査し、共同で「原料」から考えた食品群を無数に作りだし、お客の好みを販売する

②無数の食品群の販売状況を総合商社は分析、もっとも食品群に合った多くの「原料」群を研究所に研究、改良、開発させる(コンビニ・スーパーマーケット情報の利活用が鍵)。

③世界の農産地に「原料」となる作物を生産させ、輸入し、菱食、国分、日本アクセスなどに日本で流通させ、日清製粉、キリンビールなどへ供給する。

④その改良された「原料」を使ってコンビニと日清製粉などの研究者が新食品を開発する(①繰り返し)

穀物メジャー(カーギル・・)と総合商社モデルの相違

穀物メジャー(カーギル・・・)
①経営陣・戦略部門・大学・研究所でコーンを遺伝子組み換えさせる。(ここが最強)
②種子の知財を支配
③世界中の農地にコーンを栽培させ量産
④世界中に供給しハンバーガーとコカコーラになる。

総合商社
①顧客から農地までのプロセスを循環させる仕組み作り。
②ローソン、菱食、キリンビールがやりやすい仕組み
③支配はしない。(サッカー?)のように仕組を作る
④ローソンとキリンビールのチーム「部会」(ここが最強)

構造と戦略の経営が米国、結果が全て?

プロセスと循環の経営が日本 

例えば、「食品の鮮度管理が常時しっかりできていればクレームが減り、お客が喜び売上が増え、社員がやる気になり、もっとしっかり鮮度管理をするようになる」、このプロセスと循環を「好循環」という。

このプロセスと好循環を社内に出来るだけ多く増やすことが日本型食品物流経営

この仕組みづくりが総合商社モデル

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