2010年8月16日月曜日

未来での成功は余剰資源探しから始まる


中国経営者教育の現場、世界は意欲的な経営者が一杯、彼らと連携すれば・・・・

はりきって講義中、世界には未来がある。



昨年、3月中国北京大学で国際大会の実行委員長を務めさせていただきました。

その折、中国のICTにおける欧米の影響のあまりの大きさに驚き、それに挑戦し、世界を変えようとする中国の産学官の若手たちに感動を覚え、それからいろいろ調査、交流してきました。

隣国日本の若手にとって、2010年は真のグローバル化元年の年とならねば、日本のガラパゴス化?したICTは世界の財産ではなく、生ける化石、シーラーカンス、オウムガイとなるのではと感じます。

世界に対する挑戦状といった気概は、世界のビジネス秩序に危害を加える激しさと同居です。

未来のビジネスを構想する際は

①余剰資源を探す、
②成功するビジネスの条件を適用する、
③マップ(予想図)に位置付ける、
④ソリューションを構成する、
⑤新システムを構築する、
⑥未来観からビジネスモデルを変更、
⑦主役を替える、

等多くの方法があります。

例えば、

①余剰資源について考えてみましょう。

20世紀初頭、石油が米国で大量に発見されたときどうだったでしょうか。当時の新聞記事では、欧米人はこれでクジラを捕らなくても、ランプの油が確保できるといった喜びようしかできませんでした。そのあと、周知のごとく自動車時代がまったく新しい若い人によって到来した訳です。

現在余っているもの、無尽蔵のビジネス資源であるのものは4つあると考えられます。

ディスプレイ(液晶他)、
センサ、
アクチュエータ、
インテリジェントチップ

などです。

この4種類は無数に量産でき、将来急激にパフォーマンスは向上、価格は低下し、古い経営感覚では理解できない、まったく新しいICTビジネスを創造する可能性があります。

また、
②成功するビジネスの条件では、

20世紀の自動車、21世紀のインターネットが持っている条件は、

防衛性、
匿名性、
(能力)拡張性、
習慣性(中毒性)

でした。

この条件を満たすビジネスはどこに隠れているのでしょうか?

⑥未来観・・・では、

新興国の中国やインドの発展は、かつての日本や韓国より急速に発展しています。その早さはドックイヤーといえます。4倍以上に速い政治経済においては、ビジネスも4倍以上に速くなります。中国が日本より発展が4倍速いとすれば、日本企業より中国企業は4倍以上の速さでビジネスを行っていることになります。日本の経営者はこの速さに目を回しています。

4倍速い社会ではビジネスの質が変わります。例えば、日本では社会インフラ投資は20年、40年で投機の対象になりにくいですが、中国は5年から10年で投機の対象として魅力が出てきます。

インターネットの中のインフラ投資はもっと速くラットイヤーとなれば、リアルタイム投資ビジネスとなります。

さて、

⑦主役を替えるでは、人間が人工知能に代替されても新しいビジネスが生じます。

これはICTの将来の可能性を検討する際に重要です。
例えば、自動翻訳は通訳者から多くの職を奪い、応答ソフトはコールセンターを変革させます。

ここから、おそらく無限のビジネスが登場します(ネットロボット経済学:清家)。

0 件のコメント:

コメントを投稿