ビッグデータ活用におけるマップとセンサによるイノベーション
ビッグデータはマップを作成するゲノムなどのデータとセンサから取り込まれるデータの2種類に分類される。
マップは企業戦略で使われ、欧米や中国企業の経営において重要である。
一方でセンサから生成されるビッグデータは時間軸上で収集され、ボトムアップ的な工場、都市の現場のイノベーションにかかわる。この部分は日本に強みがある。見守りなどの顧客へのサービスが現場で改善される。
ビッグデータが増加してくる中では、企業はマップ・シミュレーション・センサという3つの要素を加味した経営を行う必要がある。
ビッグデータと産業界、技術経営
現在、企業がビッグデータをどのように活用しているのか、について考えてみよう。
トヨタは、ワイパーの動作をセンサとして天気予報を行い、タイヤの回転数をセンサにして渋滞情報をだし、交通現場の改善を行おうとしている。これは日本の得意なボトムアップのビッグデータ経営である。
コマツでは、建機のロボット化を進めている。建機のセンサとGPSを活用し、需要予測・パーツ供給・中古市場活性化などに繋がる。今後、同社はセンサからの時系列のビッグデータと現場のサービス改善をフィードバックして、マップを作り上げ、シミュレーションを行うように進化していくと思われる。
日産自動車は運転のハンドル操作をセンサとして、時系列のビッグデータを取り、高齢者の見守りをしようとしている。運転パターンの変化で脳梗塞などが分かる可能性がある。
これにゲノム解析から作られたマップが加われば、さらに見守りのレベルを上げ、高度な都市ビジネスとなりうる。
近未来、多くの産業、ビジネスが医療に関るゲノムのマップと都市の見守りセンサから作られるビッグデータ」によって革命を迫られる可能性がある。
マップは市場を俯瞰して戦略を立てる。戦略は欧米が非常に強い。一方で、製品と都市のセンサからの時系列データを使い現場改善していく。これが日本型ビッグデータ経営である。
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