2014年5月6日火曜日

都市ビジネスは究極の個別市場への対応

都市ビジネスは究極の個別市場への対応

現在都市は一人住まいが増加し、「おひとり様家電」が急成長している。「一人市場」である。20世紀は「家族市場」、21世紀は一人市場である。私は、21世紀は、究極の個別市場へ向かう世紀になると考えている。個別市場は、ゲノム(先天的に決まっているビッグデータ)、生涯環境(後天的に変化するビッグデータ)、比較(ビッグデータで個人が市場内の立ち位置を確認する)という3つに影響される。
この3つは70億人のゲノム×70億人の生涯環境(センサからの毎日の時系列データ)×70億人の比較(影響される人々のデータ)の三次元マトリックスの空前の巨大なビッグデータとなり、保存するだけでも信じられない規模のデータセンターを世界中に設置しなければならない。
ところで、インターネットに投稿されるユーチューブの画像データはビッグデータである。グーグルは世界中から毎分毎秒投稿されるユーチューブのビッグデータでデータセンターがパンクしかねない。パンクしないために必死で次々データセンターを設置する。グーグルはユーチューブに奉仕する奴隷会社という話まである。そのくらいビッグデータとはやっかいで負担な存在でもある。
ゲノムは個人に対して、医療内容、食事メニューなどの衣食住を拘束、制約をするだけでなく、知的興味、恋愛、結婚、人間関係、都市環境にまで影響を与える。個人の全ゲノムデータは巨大でビッグデータである。個人のゲノムをマップ(地図)として癌の予防、生活習慣病の個別治療、個人に合わせた薬の投与、個別食生活の管理などが行われる。
個人個人の生涯環境を守るために住宅、都市の中にはセンサ、見守りシステムが登場する。高齢者の日常行動をセンサで観察し、高齢者の個別見守りを行う。高齢者以外の都市住民もこの恩恵に預かる。都市住民の生涯環境を見守るセンサから膨大な時系列データが生まれる。
都市ビジネスの時代、ゲノム解析が作る個別市場に対応できない企業はつぶれてしまう。そこで、まずゲノムによる個別化医療=個別市場から考えよう。

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