Q:ビッグデータを扱う際に、個人情報をいろいろな機器でつなぐということは可能なのだろうか。最近でもSUICAの問題などがあった。また、GPSデータの融通性についてどのようになっていくだろうか。
A:知財の目的外使用についてどのように考えるかは大きな問題になっている。医学関係でも問題が起きている。現在世界において、ゲノムと病歴をつなぐことができるのは健康保険制度がある日本だけである。これを実施すれば大きな貢献となる。しかしながら、厚生労働省も、ゲノムと病歴をつなぐことは「出来ないであろう」ということであると思う。この問題に関しては今後も結論が出ないであろう。これは避けようがない。
また、ビッグデータの場合、法律的にも難しい問題がある。通常、法律は過去に遡及して適用されることはない。しかしながら、データの範囲が広がっていく中で、当初予想もしなかった法律と抵触する可能性もある。このテーマに関しても議論は尽きないであろう。
コメント:コマツは去年の後半コマツショックを起こした。コマツはこれまで、コムトラックスを活用して成功してきた。しかしながら、インドネシアでルピアの暴落がおき、失敗してしまった。為替も加味してより良いモデルを作ればよいという理屈もなくはないが、為替は専門家も読むことができない。どんなにビッグデータがあっても、すべての要素をモデルに組み込むことはできない。
ただし、そのようなことにも対応して、先に行くというのが今回の話であるといわれればその通りであるとも思う。今回の話はビッグデータに対してビッグピクチャーを示していただいて大変興味深かった。
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