2014年5月29日木曜日

21世紀は情報生命化の世紀 進化論とビッグデータ 

Q先生の研究は「自然」をどのように取り入れているのでしょうか。

Aロボット化は非常に難しい問題であると思う。というのも、人間はそんなに急激には増えない。一方で、データはどんどん増えていく。先ほど「自然」という話があったが、進化論的に考えれば級数的に増えていく方が優位な存在となる。すべてのデータを人工知能化した場合、データが生命に近い能力を持つことになる。
 データが生命になる?イメージ涌きますか?21世紀はデータを生命化する。そのアイデアを出せる人々、ベンチャー企業、ベンチャー事業が成功する世紀だと思います。私は今、そのイメージを浮かべる作業を楽しんでいます。

 例えば、現在人間はグーグルの検索ロボットを使って、データを検索しています。検索ロボットは大変苦労してインターネットの中から探してきます。この検索ロボットのプログラムをレベルアップしていく作業は大変です。またこれがグーグルの収益源でもあります。検索ロボットの優秀さがグーグルに巨額の利益をもたらしている訳です。今後、どうなるでしょうか?インターネットの中のデータは級数的に増え、それとグーグルの検索ロボット開発者は死闘を繰り広げます。敗者は明らかです。グーグルの開発者はやがて敗れることを知っています。

 ここで、逆転の発想をしましょう。人間から検索するのではなく、データから検索する。これなら、級数的に増える側から数少ない?人間を検索するのですから、容易なはずです。そのためには、データ側から人間を探すために、データを人工知能化する。イメージは白雪姫が森に入ると動物たちが寄ってくる。そのようなイメージです。白雪姫が動物を探すのではなく、動物たちが白雪姫を探し集まってくる。白雪姫は待っていればよい。それがデータの生命化のイメージのひとつです。

 そのためにはどうすればいいかな?例えば、データの中に、そのデータがターゲットとする人間との距離をインプットし、常に人間との距離を確認し、近しい人間の傍にデータが寄り添う。そのようなイメージかな?

 まだまだデータを生命化すれば、こんな良いことがあるというイメージが、今後世界中で次々出てくると思います。未来は楽しみです。

 私がグーグルのインターネット・オブ・シングス的なイメージを論文に書いたのは2001年でした。今、それが2014年現在10年後に社会に登場した。情報生命化の潮流は顕在化しつつある。それがM2M、S2Sの行きつく先です。経験則からいうと、10年待てば、技術が、ベンチャー精神が付いてくる。

 上記を「情報生命化」と私は呼んでいます。21世紀は情報生命化の世紀と思っています。その結果、21世紀後半には、「情報生命」と生命が、混合社会、混合経済、混合地球を創生する。

その場合、進化論・工学論から言えば、人間の方が淘汰されるのではないかと思う。そのような岐路に我々は現在位置している。したがって今、手を打たないといけない。

コメント:ネアンデルタール人がクロマニョン人に淘汰されたという話に近いということなのでしょうか。並行した同じ関係に位置するものとして捉えるのか、それとも同じ関係ではなく、違った淘汰構造が生まれようとしているのでしょうか。

A私は役に立つロボットという視点のみで単純にロボット経済の未来を考えたほうが、未来が見えると思う。考えすぎは未来を見る目を曇らせる。

役に立つロボットは、良いロボットです。個人個人に個別対応できる良いロボット(MMS2S)のみが、沢山残ればよい。

 個人個人にとって役に立つロボットが残り、役に立たないロボットが淘汰される。そうなれば、人間が淘汰されることはないですよね(^^)

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