2014年5月24日土曜日

ロボットと人間の混合社会・混合経済 M2M S2S M2S 匿名討議

コメント:ロボット化の問題とロボットからのメッセージの問題は分けるべきである。清家論で健康を増進するという話が強調されていたが、この点いかがだろうか。

Aこの問題に関しては、ロボットと人間の混合社会、混合経済におけるロボットと人間のどのような組み合わせが優れているか、望ましいかを考える必要がある。

 都市生活で、個人の健康を増進させていくためには、ロボットと人間はどのような組み合わせが優れているか、が問題となる。個人の健康を増進させるために、ゲノム解読によるマップを使って予防医学、先制医療を行う。そして、日常生活をビッグデータを活用して見守る。この見守り、健康増進には人工知能によってロボット化するM(機器)とS(ソフト)が大変役に立つ。インターネット上でのM(機器)とS(ソフト)が、M2M、S2S(ソフトtoソフト)、そしてM2S(機器toソフト)によって個人をビッグデータで見守り続ける。

 Aさん、どうも太りすぎ、減量が体に良いことは分かっている。ゲノム解読(ビッグデータ)によれば、糖尿病の危険と予防方法は分かっている。インターネットと繋がっている体重計(M)に毎日載ると体重、筋肉量・・・、その変化量・・・の時系列ビッグデータが蓄積される。インターネット体重計(M)は他の家族、親戚が載るインターネット体重計(M)と通信する。

 インターネット体重計は、Aさんのゲノムのビッグデータと、親戚の時系列ビッグデータによって、一族の先天的形質(ゲノムビッグデータ)、後天的変化(時系列ビッグデータ)を考慮して、Aさんの最適な減量メニューをインターネット上から探し出す(M2M)。その際、インターネット体重計は、インターネット上の人工知能ソフト(S)が持っている有料データを競争的に購入することもある。(M2S)

 インターネット体重計Mの人工知能は、Aさんの体重系の使用パターンに合わせて、どんどん学習し、Aさん専用に変化していく。インターネットのどの有料ソフトSのどのような減量メニューを良く使うか?ケチで我儘なAさんはこのような有料ソフトは使わないとか、を学習してしばらくすれば、Aさんを満足させ、なおかつ的確に健康増進できるように変化は続く。
 有料ソフトSも人工知能によって変化していく。健康メニューの価格が高すぎ、競争に負けることが多いと価格を下げる。人気健康メニューを提供して利益を上げている有料ソフトSを研究・学習して、バージョンをセルフアップする。使ってくれる有料ソフトSの傾向を分析して、健康メニューを改良することによって、有料ソフトも変化する。多様化である。
 
 そのMとSはロボットであるから、増産、コピーすれば、世界に1兆台いても不思議ではない。次々増産、コピーされると、MとSのロボットがマジョリティになり、人間の方がマイノリティーになっていくという可能性がある。それでは、1兆台のロボットに関して、どのようなパターン(異なる仕様)があるのがよいのか。どのパターンが個人の見守りにプラスになるか、が問題となる。
 
 当然、個人個人の満足、健康管理、個別医療は異なるから、パターンは多いほど良い。10兆パターン必要であれば、10兆パターンを用意しなければならない。10兆パターンを用意するには、欧米企業が良いのだろうか?アップル、グーグル、アマゾンのような米国企業なら1つのパターンを世界中の人間に押し付けるかもしれない。ドイツ企業もSAPのようなソフトを押し付けるかもしれない。
 
 日本企業はそのような押し付けはしないだろう。個々人に合わせた活動が可能となるMとSの原型を作り、それを多様化させ、シームレスな個別見守り、個別健康管理、個別医療を行わせる。
 
 このように、都市生活で個々人にシームレスに見守りを行うには、日本的経営戦略でMとSを設計する方がよい。逆に1パターンのMとかSに見守りさせるほうが、コスト的に優位であれば、欧米的経営戦略でMとSを設計する方がよい。

 したがって、必要となるパターンの数は、欧米的経営戦略を取るメーカーが多いか、日本的経営戦略を取るメーカーが多いかが、ロボット(MとS)と人間の混合社会、混合経済の形態(都市の社会構造)を決めると考えている。


コメント:これだけビッグデータが蓄積されてくると、その分析のためにはAI(人工知能)を入れていかないといけないのは理解できる。しかしながら、人間とロボットがどのように付き合っていくのかは今後考えなければならない問題であると考えており、問題を提起させていただいた。

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