2010年9月1日水曜日
ロボットの製品化と企業(5) ロボット経済の構造
インターネット上でソフト=ロボット(ネットロボット)の活動領域はどんどん広がっている。
金融工学ロボットを例にとってみよう。Mrヤマダという優れたディーラがいたとしよう。ヤマダ氏の投機の知識はロボットとして外部化され、彼のエージェント(代理人)として活動する。このエージェントは投機エージェントと規定でき、世界中の投機エージェントとビジネスを行う。
金融工学ロボットはディーラロボットで投機ビジネスを展開するが、インターネット上のビジネスモデルソフトの大部分は販売や価値生産などのロボット=エージェントである。
このような状況は、インターネットビジネスにおいて「人間が関わる時間(マンタイム=人間時間)が次々とプログラム(プログラムタイム・ロボットタイム=ロボット時間)に置き換えられている、という表現が適当である。そして、マンタイムをロボットタイムに置き換えていった企業が勝者になっていっている。
このもっとも有名な誰でも知っている事例はヤフーからグーグルへの覇権の劇的な交替である。
世界中でビジネスモデルに関するインターネット上の特許が実働、企画される。これは上記のマンタイムがプログラムタイムに替わる過程と言い換えることができる。この過程はかつて、工場で20世紀起こったマンタイムがマシンタイムに置き換えられてきた過程が21世紀再現されることを意味している。
消費ロボット研究投資はインターネットの未来を拓く
消費はインターネットにおけるロボット経済の中心である。学生がインターネットで遊んで、アマゾンで買い物をしているときの検索ロボットは消費を促進する販売ロボットとしてフル活用されている。インターネット上では今後、無数の販売・生産ロボットが生み出されるだろう。
将来、急増すると思われるのは消費ロボットである。その理由は、販売・生産ロボットは競争力を持った個人(専門化)の分身として創造されなければならない。それに対して、消費ロボットは消費者(素人)の分身である。販売・生産ロボットに比較して、消費ロボットは個性的、オンリーワンであるがゆえに競争力を要求されない。消費支援を行うディストリビューターとしての個人が自らの分身を切り出す(ロボット化)とき巨大な市場が生まれる。
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